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[No.16003] 吉岡勇:世界名作紀行 投稿者:男爵  投稿日:2010/10/30(Sat) 19:36
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世界の名作にちなんだ場所の写真と文章をまとめたもの

赤と黒
 架空の町ヴェリエールのモデルといわれるドル(フランス)
異邦人
 アルジェの浜辺(アルジェリア)
風車小屋便り
 プロヴァンスのアルル(フランス)
田園交響曲
 ラ・プレビーヌの田園風景(スイス)
車輪の下
 マウルブロン修道院(ドイツ)
若きウェルテルの悩み
 ヴェッツラルの夕暮れ(ドイツ)
嵐が丘
 ホワースの夕暮れ(イギリス) 
ハムレット
 エルシノア城のモデルというわれるクロンボー城(デンマーク)
罪と罰
 レニングラード(もとのペテルブルグ)遠景(ソ連)

えっ
{罪と罰}の舞台がレニングラードだって、と思う人は
この本は昭和52年に発行された本(500円)なのです。
だから、その後ペテルブルグになった、ということは著者は知らないのです。

文章もなかなかいいですが省略します。
エミリ・ブロンテがホワース育ちといっても
ランカシャーのカウアン・ブリッジ校や
ベルギーのブリュッセルのエジェ寄宿学校の経験があるから
彼女の人格とか「嵐が丘」創作のもとになったのは
ホワースの影響が大きいとはいいきれないでしょう。

でも、小説を読むとき
作者ゆかりの土地とか小説の舞台を歩くのは
読者にとって意義があるものなのです。
なにしろ読者独自の世界を構成する大事な要素なのですから。