読んでいて 以前に読んだことがあることに気がついた。 まあ、いい本は何度読んでもいいのだが。
ずいぶん昔の頃 あるお医者さんと共通の友人の話をしていて 「彼はいま男の更年期らしくて、あまり調子がよくないんですよ」 と言ったら、即座に 「男の更年期などありません」と叱られた。 そんなこと言ったって、五木本人は更年期だったという自覚があった。 このお医者さんはたくさんの患者におしかけられ、ゴルフもする暇もなく働きづくめなので 新しい医学書など読むこともないのだろうと推定する。 この本の後のほうに 「知恵蔵」や「イミダス」(2005年版)には、男の更年期は載っているという。
宇治の黄檗山万福寺は隠元が建てた。 宝蔵院に収蔵されている一切経(大蔵経)の版木を見て驚いた。 20字詰め、20行 いまの400字詰め原稿用紙の元祖であった。
浅草の浅草寺は天台宗の流れをくむ 聖観音宗(しょうかんのんしゅう)の寺である。 628年に漁師が隅田川から拾い上げた観音像をまつったというから とても古い。 奈良東大寺が745年の創建というから、それより百年以上も古い寺ということになる。
|