ぺりかん社の「なるにはBOOKS」シリーズの57
鈴木一吉編著 ツアーコンダクターになるには 適性と求められる能力 お客さまの信頼を得られる人間的魅力と能力を
性格 人から好感をもたれる性格、明るく、世話好きで、よく気がつき、誠実で、事務的・管理的な仕事もあるので、几帳面さや責任感の強さも必要である。 次のような性格や考え方の人はツアーコンダクターには適さない。暗い人。身勝手な人。怒りっぽい人。めんどうくさがりやな人。自慢したがる人。自分の気持ちをすぐ態度に出す人。知識や技量さえあれば他人より優位だと思い込んでいる人。たんにお金を得るためにと割り切って働く人。自分の力量を自覚していない人。
幅広い教養 英検二級以上は必要。ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語などできるにこしたことはない。 正しい日本語を話すことが必要である。敬語の使い方をふだんから身につけておくよう訓練すること。 ツアコンダクターは、わが国はもちろん、世界各国の歴史や文化、政治情勢や経済問題のほかに、日常生活や習慣などについてのさまざまな教養も常識として求められる。
統率力・管理能力 ツアー客の信頼が得られるツアーコンダクターでなければならない。 トラブルがあったときはすばやく対応し、てきぱきと問題を処理するなど、沈着ですばやい決断力や実行力も必要とされる。 トラブルが起きたときには、それぞれの関係機関の担当者としっかり事務的な交渉をし、ツアー客の権利や会社の責任を遂行しなければならない。
性別・体力 女性のもつ、きめ細かな心づかい、気配りをうまく仕事に生かすことができる、女性に適した仕事のひとつといえる。 時差を乗り越え、習慣・風俗の異なる国々へ旅行者を案内するので、体力や精神的な消耗は相当なものである。早朝・深夜の移動ともなればほとんど休む暇もなく、まして病人が出たりトラブルがおきれば、寝る時間さえないこともある。 年齢 ある程度の社会経験が必要であるが、体力を必要とするため60歳以上の人には向かない。
収入は、3〜5年以上の経験を積んで年収200〜300万円 フリーのツアーコンダクターの場合力量に応じて旅行会社との間でツアー1回ごとに日当が決められる。平均2〜3万円程度である。
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