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[No.16166] 邱 永漢:中国人と日本人 投稿者:男爵  投稿日:2010/11/26(Fri) 08:13
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邱 永漢は中国人の父親と日本人の母親の間に生まれた。
長男の彼は台湾人として父の戸籍に入れられたが
弟や妹たちは、母の私生児として日本人として戸籍となった。
彼の両親がどのようにしたら子どもたちが幸せになるか考えた結果、そうしたらしい。
東大を出てから台湾に帰った著者は、思想や政治のことで台湾に住んでいられなくなり
香港に行く。そこで結婚してから、あとは周知のようなことになるわけだが
彼はそういうわけで、日本語も台湾の言葉も北京の言葉も香港の言葉も自由にあやつれる。当然英語も得意である。

日本人はコリアンダー(香菜)が苦手である。
中国人は納豆やチーズが苦手である。

漢字で表す外来語
(発音から)
 チャーチル 邱吉爾
 ルーズベルト 羅斯福
 レーガン 雷根
 ブッシュ 布殊
(意味から)
 テレフォン 電話
 テレビ 電視
 コンピュータ 電脳
 シネマ 電映
邱 永漢も日本のカタカナのほうが柔軟性があって、外来語に対応するのに便利だと書いている。


[No.16167] Re: 邱 永漢:中国人と日本人 投稿者:男爵  投稿日:2010/11/26(Fri) 13:34
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> 邱 永漢は中国人の父親と日本人の母親の間に生まれた。

そういうわけで
著者は、中国人も日本人も、その実態をよく観察している。

士農工商にたとえるなら、日本人は工、中国人は商である。

中国人は利己主義、信じられるのは仲間だけ、国家は権力者のことで信用していない。
日本人は公益優先、国家は国民を守ってくれるものだと思っている。

昔の中国では、金持ちは徹底的に金持ちで、貧乏人は徹底的に貧乏だった。
その格差は大きく社会問題にもなっていたから、不平等を平等に近づけようとして共産主義を農民は受け入れたが
中国人はもともと金儲けが生き甲斐で、共産主義にいちばんなじまない民族である。
だから、共産党政権下でも、政策の変化をみのがさず、個人の利益追求に走る。

日本人の自己批判、中国人の自画自賛

ウナギの養殖を一緒にしないかといって著者を騙した中国人を怒って
著者は、その土地を取りあげ、それでも一億円損して三千万円の土地なので七千万円損したと書いているが
その犯人は七ヶ月の刑で牢につながれるはずが蒋介石の他界による恩赦で三ヶ月で出獄してきた。それだけでなく、その牢屋から出てきた本人が著者の所に電話をかけてきて
、「あの土地をゴルフ場に買いたいという人がいるから、自分にブローカーをさせてほしい」とぬけぬけと話をもちかけてきたという。
牢から出てきたらもう罪は帳消しという中国人の常識にさすがの著者も開いた口がふさがらなかったという。 日本なら前科者で世間から相手にされないだろう。

著者が社会主義社用族と呼んでいる中国の官僚は
昔からの利にさといという悪習をなお守っている。
共産党政府の役人も、許可を与える係というよりは、邪魔をする係といったほうが真相に近い。
昔の悪代官のようなことをするという政府役人。いまの中国で一万元(約二十万円、今はいくらくらいなったか)のワイロをとったことがバレたら死刑というが、このくらいの金額のワイロにも食指をのばす役人がいるということだろう。だが、一晩一万元の食事に招待されてもおとがめはないという。

台北でビルを建てる時に駐車場の一時移転のため四十五個のハンコをとってまわらなければならなかった著者は、中国で仕事をしたかったら、華僑と手を組めとすすめる。
蛇の道は蛇で、中国人に頼めば役人対策もバツチリということになる。

この本は1993年の本であるが、天皇陛下の訪中について、日本の識者が天皇が謝罪を要求されるのが心配との意見があるのを、中国人と韓国人を区別できない日本人と笑っている。
すなわち、韓国人はことあるごとに機会をとらえては日本人に謝罪を要求する。日本人も謝ることは嫌いでもないとみえて何度でもその要求にこたえている。
韓国人と中国人の区別のつかない日本人は、天皇が中国へ招待されたら、韓国人のように謝罪を要求するのではないかと心配するようだが、この発想はどうも現実とは遊離している。もし中国人が日本人を謝らせたかった、今頃になってからするわけがない。
日本が降伏したときにいくらでもそのような機会があった。
そういう時に「怨みに報いるに徳を以てす」と言って日本人を無罪放免したのは蒋介石だからそうやったのではない、蒋介石が中国人を代表してそう宣言したのだ。


[No.16182] Re: 邱 永漢:中国人と日本人 投稿者:   投稿日:2010/11/28(Sun) 17:54
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 男爵さん。まいど。

> > 邱 永漢は中国人の父親と日本人の母親の間に生まれた。
>
> そういうわけで
> 著者は、中国人も日本人も、その実態をよく観察している。
>
> 士農工商にたとえるなら、日本人は工、中国人は商である。
>
> 中国人は利己主義、信じられるのは仲間だけ、国家は権力者のことで信用していない。
> 日本人は公益優先、国家は国民を守ってくれるものだと思っている。

 現象はそうだとして、何が、原因か?が問題やと思いまっけどーーー。
 此の辺、中国人のY遺伝子の大部分が、O3で、日本人は、D2,C1,C3が、歴史的な主流というのが、
関係しているかも、しれまへんね。
 大陸と島国の差も、考えられるけどーーー。

                        Toshichan in Kyouto-fu