文春新書 305
この本で紹介されている本のうち、既読のものは以下のとおり。 ・わたしの渡世日記 ・何でも見てやろう ・新西洋事情 ・深夜特急 これらに関するコメントが的確で納得のいくものだったので、前川氏の評価はあてになると思う。 他の(この本の評価は妥当である)とのコメントがインターネットに載っていた。
この本に紹介されてあるので、読んでみたくなった本 ・東方見便録
沢木耕太郎「深夜特急」 沢木が意識してやったと思われるテクニックは、時代色を出さないことだ。・・・ 時事の話を入れると、当時の時代背景はよくわかるが、旅行記が古めかしくなるのを避けたのだろう。
この本で紹介されている 大宅壮一ノンフィクション賞 特に海外(旅行)に関するもの 第2回(1971年) イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』 鈴木俊子『誰も書かなかったソ連』 第3回(1972年) 桐島洋子『淋しいアメリカ人』 第4回(1973年) 山崎朋子 『サンダカン八番娼館』 第5回(1974年) 中津燎子『なんで英語やるの?』 第7回(1976年) 深田祐介『新西洋事情』 第8回(1977年) 木村治美『黄昏のロンドンから』 第10回(1979年) 近藤紘一『サイゴンから来た妻と娘』 第11回(1980年) 春名徹『にっぽん音吉漂流記』 ハロラン芙美子『ワシントンの街から』 第15回(1984年) 西倉一喜『中国・グラスルーツ』 第20回(1989年) 石川好『ストロベリー・ロード』 中村紘子『チャイコフスキー・コンクール』 第21回(1990年) 久田恵『フィリッピーナを愛した男たち』 第27回(1996年) 吉田敏浩『森の回廊』 第28回(1997年) 野村進『コリアン世界の旅』 第30回(1999年) 萩原遼『北朝鮮に消えた友と私の物語』 第32回(2001年) 星野博美『転がる香港に苔は生えない』 第33回(2002年) 米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
著者は異文化をあつかった作品として上記のものを揚げているが 他にも該当すべき者はあると思う。 著者の判定にはいささか疑問あり。
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