ダルさん ありがとうございます。 > コンビニ弁当の製造室は空気にも気を使い、作業員は例の帽子マスク手袋で、細菌 > ができるだけ入らないようにして包装され、輸送も気を使っています。 > 家で作ったお弁当とコンビニ弁当では細菌の多さは勝負になりません。別にコンビ > ニの回し者ではなく、コンビニ弁当の製造現場を見たことのある者の常識論です。
この本は来年の1月12日に返すのですが いちおう資料を見直して、詳細を書いておきます。
174頁 コンビニ弁当「無添加」の虚実 コンビニ弁当から検出された基準超す大腸菌 コンビニ各店が販売する商品の中で、弁当、サンドイッチ、総菜などのFF(ファイトフード)は、まぎれもない主力商品である。FF類の売り上げは、コンビニ全売り上げの3分の1を占める。 コンビニ各社には、ほぼ共通する店舗運営の原則がある。 鮮度管理(品質保存) 品揃え(売れ筋商品の仕入れ) クリンネス(衛生、清掃管理) フレンドリーサービス(心のこもった対応) これからわかるように、コンビニの運営そのものがFF類の品質管理を念頭に置いている。
ところで、セブン・イレブンは昨年来、販売するFF類について「保存料・合成着色料は一切使用していません」と、テレビCMやポスター、店内放送やホームページで宣伝した(この本は平成14年出版の本である)。 これに対して、味の素、武田薬品工業など添加物を製造・販売・輸入する企業によって組織される「日本食品添加物協会」は「添加物への誤解を招く」と、無添加キャンペーンの自粛を求める異例の申し立てをセフン・イレブンに対して行った。 協会がどうしてこういう行動に出たかは、コンビニ商品を調べて、次のようなことをか確認したので、消費者を混乱させるのはやめるべきだと判断したからである。 合成着色料だけを使っていない商品であるにもかかわらず「無添加」を名乗っている。 根拠なく添加物の安全性を否定している。 添加物に対する消費者の不安感を利用する
この著者は 自分がコンビニ店舗「ホットスパー」を経営していたとき、弁当や惣菜を買ったお客さんから、さまざまな苦情を受けた。当初は本部の指示にしたがい対処していたが、その一方でこの著者は、本部に内緒で商品を専門機関に持ち込み検査してもらった。 その結果、たとえば検出された大腸菌類は、食品衛生法で定められた基準を大きく超えていた。 この本にはその新聞記事のコピーが載っている。
この著者が コンビニ向けにFFを製造している業者の従業員に聞いたところ、次のような気になる回答があった。 出荷した時点が製造日時となり、消費期限もそれが基準になるが、使用される食材の中には、相当以前に購入され冷蔵庫に保管されているものもある。 つくり置きをするケースも少なくなく、出荷時に製造日時の入ったラベルを貼っている。 弁当やおにぎりには、スプレーでシャワーのように防腐剤をかけている。 すべての業者がそうだというわけではないが、著者が知る限り、製造現場の従業員の中には、良心の呵責に悩み、辞めていく人が少なくない。あるパートタイマー従業員は「朝四時から働いているので時給がいい。後ろめたい商品をつくっているという気持ちもあるが、なかなか辞められない」と打ち明けてくれた。 ちなみに「コンビニ経営・つらくて儲からない店」(エール出版)の中で、自殺した山梨県のファミリーマートのオーナーの奥さんも同様のことを語っている。
このあとに >コンビニ弁当は時間がたっても傷まないのに >家庭で炊いたご飯は同じくらいの時間がたったら腐敗したという事実を述べて >コンビニ弁当に入っている添加物のコワサを紹介している。 わけです。
詳しく紹介すると以下のようになります。
こうした経過があるので、著者はコンビニのFF類の安全性には懐疑的になります。 そこでセブン・イレブンの無添加弁当を購入して、実験をしたのでした。 セブン・イレブンから弁当を購入して、熱湯をかけてから一時間したものを写真に撮りました。油状のものがうっすらと浮かんでいます。 比較のため、自宅の炊飯器で炊いたご飯に熱湯をかけ、一時間経過したものも調べると、油のようなものは浮かび上がってきません。お湯も濁らず透き通っています。 これらの写真を本に載せています。
それから、5日たつと、自炊したご飯の方は表面をカビがごっそりと覆ったが、セブン・イレブンのご飯にはカビはほとんど発生しません。 無添加を謳ってはいるが、実際には何らかの添加物が使われているのではないかという疑念を、この実験から著者は持ったのでした。
もちろん、著者はセブン・イレブンの弁当が危険だと言っているわけではありません。 コンビニに限らず市販の弁当、あるいは加工食品のほぼすべてに添加物は使われていると思うわけです。 「無添加」を標榜する分、ゼブセン・イレブンのFFは、他のコンビニより使われている添加物の量は少ないはずだと、むしろ評価しているくらいだと著者は断ります。
しかし、この本で指摘したように、なにせFC加盟店を食いものにする会計システムを編み出した本部であるだけに、無添加表示で消費者を欺くことなど朝飯前だろうと、皮肉も言ってみたくなるのが著者の正直な気持ちのようです。 セブン・イレブンは日本のコンビニ店の元祖であることは、自他共に認めていることです。だから、著者はコンビニ店を苦しめる本部の元祖のセブン・イレブンには特別の思いがあるようです。
|