不景気で この寒い冬の時期には 再び刑務所に入りたくて 万引きや無銭飲をする人がいるという。
そこで 刑務所に関する本を読んでいます。 http://www.mellow-club.org/cgibin/free_bbs/wforum.cgi?no=16334&reno=no&oya=16334&mode=msgview
この本は 刑務所の中に入った人の立場から書かれています。 といっても著者の犯罪歴はなく 増加する外国人犯罪者が 刑務所の中での非人道的な扱いを受けて 社会に訴えていることを知り ジャーナリズムの立場から 事情を調べて こんなにヒドイと書いているわけです。
あの教祖のように「たとえば、もし、○○だとすると...」 という調子で まず、あなた(読者)がついフラフラと万引きをしてしまったとすると(あるいは満員電車の中でチカンに間違えられ) ガードマンにつかまり、警察に連れて行かれ 犯行を否認すると、コワイ顔で「証拠はあがっているんだ」「素直に認めないと家に帰さないぞ」と水も飲ませられないそうです。 警察も上手なので、グループで説得するから こんどは優しそうな刑事が現れて「ここはひとまず調書とりには協力しておいて、裁判で争ったら」と親切そうに声をかけられます。 そんなこんなで裁判になって、あなたの社会的地位とか収入とかで 不起訴になったり、刑務所に入れられたりするのです。(初犯は一般に軽い)
刑務所の中でも反抗的な態度を示すと、相手によっては腕を縛り上げられたり、食事とかトイレでいじめられるそうです。 入浴も一週間に何度かあるが、十分経ったら、浴槽から出なくてはなりません。 ラインがあって、次ぎラインが浴槽に一斉に入ってくるのです。
(そんなことは高倉健主演の映画で、いろいろ見せていましたね。嵐 寛壽郎がいい芝居していました)
日本人ならまだ言葉も通じるが 風俗習慣の違う外国人が、悪意のない日本人看守に何かされても つい被害者意識が高まるので、ずいぶんお互いにストレスがたまるようです。
この本には沖縄でのアメリカ兵の日本の裁判を受ける場面が出てきて どうして沖縄なのかと思ったら やはり、それも日本における外国人犯罪者の扱いにかかわることだからですね。 イラン人、中国人、韓国人の犯罪者だけでなく、アメリカ人犯罪者という問題もありますね。
アメリカ兵については、日本人から見て公平な裁判をしているように思われても アメリカ人のジャーナリストやアメリカ軍関係者から見て 不当な扱いを受けていると感じているようです。アメリカの社会の慣習で判断しているからでしょうか。
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