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[No.14275] 雪の泉鏡花記念館 投稿者:男爵  投稿日:2011/01/18(Tue) 07:41
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雪の泉鏡花記念館
画像サイズ: 816×612 (67kB)
全国大会の時に見学してきたのですが
あのあとの書き込みで
唐辛子 紋次郎さんに教えられて
見学不足を認識し
もう一度
泉鏡花記念館を訪れてみました。


[No.14277] Re: 雪の泉鏡花記念館 投稿者:男爵  投稿日:2011/01/18(Tue) 08:00
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Re: 雪の泉鏡花記念館
画像サイズ: 816×612 (71kB)
> もう一度
> 泉鏡花記念館を訪れてみました。

唐辛子紋次郎さんのご指摘のように
 「竜潭譚」は、静止画像でした。
  ジオラマは、「春昼」でした。

http://www.mellow-club.org/cgibin/free_bbs/07-mm/wforum.cgi?no=14091&mode=allread#14128

六分間のジオラマで最後に浮かび上がる
「玉脇の御新姐」
どういうしかけになっているのか、三度も見ましたが、とうとうわかりませんでした。

というわけで
雪なのです。


[No.14278] Re: 雪の泉鏡花記念館 投稿者:男爵  投稿日:2011/01/18(Tue) 08:12
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Re: 雪の泉鏡花記念館
画像サイズ: 689×1168 (98kB)
> > もう一度
> > 泉鏡花記念館を訪れてみました。

ちょうど企画展で
泉鏡花の旅を取り扱っていました。

当時は金沢から直江津に行く鉄道はまだできていなかったようで
主に泉鏡花は、福井、米原そして東海道線のコースで東京へ行ったようです。
なんと彼は、平泉、会津若松、十和田湖まで旅をしています。

異常に清潔好きの泉鏡花は
妻と一緒に平泉に行く途中の列車の中で
携帯用の焜炉で湯を沸かしたそうです。
たちまち飛んできた車掌たち。
しかし、この携帯用焜炉のおかげで、彼の旅は楽しいものになったとか。


[No.14397] 村松定孝: 定本泉鏡花研究 投稿者:男爵  投稿日:2011/03/03(Thu) 15:31
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図書館で
泉鏡花研究の本を読んでいます。

>   ジオラマは、「春昼」でした。

春昼の「かすかに照らせ山の端の月、と申したやうに」の叙述は
和泉式部の「くらきよりくらき道にぞ入りぬべきはるかに照らせ月のはの月」を本歌とするのだろうと述べられてあります。

「其の影が、よろよろと舞台に出て、御新造と背中合わせにぴったり坐った処で、此方を向いたでございませう。顔を見ると自分です」とドッペルゲンガーを登場させて壮絶な印象をあたえているのだそうです。

有名な話ですが
泉鏡花の妻・すずは、もともと神楽坂に桃太郎という名で出ていた芸妓でした。
師紅葉は二人の関係を絶対にゆるさず、「女を捨てるか、師匠を捨てるか」とまで鏡花に迫ったのです。
二人はお互いを想いながらも泣く泣く離別を決意し、この体験が『婦系図』の湯島天神の場の下敷きになったわけです。
紅葉の没後、鏡花はすずと結婚し、夫婦仲ははなはだよかったのでした。

鏡花の母が鈴という名だったから、芸妓すずにひかれたのかもしれません。
実は鏡花の妹もすずのような身の上だった(あとで鏡花が妹を救ったそうです)ので、すずには同情もあったようです。
尾崎紅葉は一番弟子の泉鏡花には、自分が良家の娘を嫁に世話したかったのでしょうが
当人たちにとっては親切の押し付けだったようです。

漱石「草枕」の「峠の茶屋」の一場面は、泉鏡花の「山中哲学」の冒頭の部分とそっくりだそうです。
文章そのものは変えてありますが、表現されている峠の茶屋の、鶏が羽ばたきして、臼から飛びおり、煙草盆が閑静に控えている等など、具体的にここではこれ以上書きませんが、研究者村松定孝は、漱石が鏡花の「山中哲学」を参考にしたと結論づけています。
 そんなわけで、生活に窮していた鏡花が「白鷺」の原稿を漱石に頼んだところ
漱石はあっさりと朝日新聞に推薦してくれ、泉鏡花は大いに喜び漱石に感謝したそうです。
 漱石は何も言わなかったけれど、鏡花に世話になったことのお返しをしたつもりだったかもしれません。


[No.14398] Re: 雪の泉鏡花記念館 投稿者:   投稿日:2011/03/03(Thu) 22:31
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> > もう一度
> > 泉鏡花記念館を訪れてみました。

 さすがです。学者は違う。

> 唐辛子紋次郎さんのご指摘のように
>  「竜潭譚」は、静止画像でした。
>   ジオラマは、「春昼」でした。

 わざわざ金沢まで確認にお出かけとは恐れ入り屋です。(@_@;)

> http://www.mellow-club.org/cgibin/free_bbs/07-mm/wforum.cgi?no=14091&mode=allread#14128
>
> 六分間のジオラマで最後に浮かび上がる
> 「玉脇の御新姐」
> どういうしかけになっているのか、三度も見ましたが、とうとうわかりませんでした。
>
> というわけで
> 雪なのです。

 鏡花はんも、お役目柄とは言いながら、冷たい雪の中をご苦労様です。(*^_^*)


[No.14402] Re: 雪の泉鏡花記念館 投稿者:   投稿日:2011/03/08(Tue) 10:17
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 男爵さん、おはようございます。(^_^;)
 
> というわけで
> 雪なのです。

やはり本当に鏡花や北陸が知りたかったなら、冬に行くべくなのでしょうね。実は
全国オフのときは書かなかったのですが、あの時記念館で、波津彬子という人の「鏡花夢幻」という本を買ったのです。

 いま、同社のhpでは見つからないので、版切れなのかも知れません。これは早く言えば、鏡花の作品をアニメにしたようなものですが、なかなかの本です。

 天守物語、夜叉が池、海神別荘の3編が収められているだけでなく、著者による泉鏡花
を訪ねて、続編の訪ねて・その後が入り、鏡花の研究者・妹尾真祈という人の泉鏡花
人・その作品というのがつき、さらに有名な人形師の辻村寿三郎の解説までついています。

 これを読めば、鏡花のことはあらまし分かるようになっていて、しかも値段も550円と
非常に安いのです。

 同書はもと朝日ソノラマから初版が出たといいますから、結構売れたのでしょう。また、著者は鏡花の故郷、金沢の出身でもあります。


[No.14403] Re: 雪の泉鏡花記念館 投稿者:男爵  投稿日:2011/03/09(Wed) 09:39
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唐辛子 紋次郎さん

> やはり本当に鏡花や北陸が知りたかったなら、冬に行くべくなのでしょうね。実は
> 全国オフのときは書かなかったのですが、あの時記念館で、波津彬子という人の「鏡花夢幻」という本を買ったのです。

あのコーナーには いろいろ売っていましたね。
あそこで買ってくるのが賢いやりかたです。

私は帰ってから記憶があやしいのに気がつき
高岡でのいまいちさんたちのオフの直前にもう一度
金沢へ行ってきたのです。

北陸新幹線ができると、金沢はもっと近くなります。


[No.14319] Re: 雪の泉鏡花記念館 投稿者:男爵  投稿日:2011/01/30(Sun) 10:16
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Re: 雪の泉鏡花記念館
画像サイズ: 816×612 (61kB)
> もう一度
> 泉鏡花記念館を訪れてみました。

もう一枚だけ
載せておきます。
雪の金沢では長靴で歩きましたが正解でした。
土地の人の長靴スタイルも見かけました。