多分こう書いたと思いますが、五、六歳の時ですから大正十二年?東京大地震の頃です。親父殿が題記を求めて参りました。家族一同を台所に集めて映写を始めました。当時は配電メーターなど無く、天井からぶら提げた十燭電球が一本。幻灯機の中に其の電球を納めて一応画像を次々に楽しんだものです。ところが終わって片付ける段になった折、私が急に立上って一騒動。電球の先の突起が頭の上に当り血を拭く事件に成りました.あの電球は何時頃まで存在したのでせうかね。 変蝠林(1917-)