> 子供のころ『火事は何処だ、牛込だ。牛の〇〇〇〇丸焼けだ』というのがありました。>誰から聞いたのかは、よく分かりません。たぶん、兄貴からだと思いますが…。
こう言うのは花の都トウキョウだからこそ。 シゾーカの如き地方都市になると・・・・
火事は何処だスリバンだー、となります。之はジャンジャンジャンの連続。 擂り半ともなると大変、町内の全員が戸外に出ます。 兎に角木造家屋の連なりですから一軒では済みません。
何故か石炭の火の欠片を落として走る消防自動車が有りました。 役にも立たぬ龍吐水まで現れるのを見た事もありました。
半鐘の櫓は数町措きに建ってましたから遠近が先ず判ります。 遠くの半鐘がカーンカーンと成ると皆安心して床に戻ります。
変蝠林(1917-)
|