[No.1075]
Re: ヒマツブシ(復員)
投稿者:
投稿日:2009/08/23(Sun) 09:59
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> BUP様
戦中戦後外地で過ごされたお話を、聞くにつけて思い出すのは、私の場合無人島での 抑留生活です。 私が終戦を知ったのはマレー半島の山中であり、南下してジョホー ル州クルアンで検問を受け、シンガポールからボロ船にて赤道直下インドネシア領 の、リオウ諸島内にあるレンパン島に抑留されました。飢餓と病気に苛まれながら
重労働の開拓、道路工事などに従事し昭和21年リバテイ船で復員して来ました。
一名「死の島レンパン」と呼ばれた島で生きんが為に知った「不撓不屈の精神」や
「苦境に耐える」等など・・・60余年も続いた平和によって 忘れかけた私の
平和ボケした気持ちを引き締めるために、レンパン島を訪問して来ました。我々が
血と汗で建設した道路の殆どは再びジャングルと化して居ました。
この島の海岸に建てられていた、仲間の記念碑に香を焚き冥福を祈ってきました。
今にして思えば、この苦難に満ちた抑留生活も私の人生の中で多くの人々が味わう
事のできない、有意義な経験であったと思える様になりました。
機会を見てレンパン島の写真を掲載いたします。