大正の部屋  ー温故知新ー 
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[No.874] Re: 謹賀新年 投稿者:BUP  投稿日:2009/01/02(Fri) 22:03
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娘夫婦と孫も来宅、夕餉も終り、パソコン部屋に引き篭もり、しばらく横になっているうちに変なことを想い出しました。
先ほど、蟹しゃぶのあと饂飩を食ったけれど、あの時の饂飩(乾麺)は不味かったなぁ〜・・・。
アンボンを離陸して2〜3時間で西ニューギニアの基地に着きます。
離陸後しばらくして、空3号無線電信機のレシーバーより、6210KHZ(KC)の電波で「ヒヒヒ」の信号が入りました、敵機来襲中の知らせです。
しばらく上空待避、やがて敵機(P38)も去り、その基地の滑走路に着陸しました。
すぐ兵隊が誘導してくれて、ジャングルの中に輸送機を隠してくれます。
アンボンで積んでくれた、俺たちが食い散らした弁当箱は機内に放置したままでした。
その日は、日暮れまでに、もう一箇所に飛ばねばならず、急いでました。
士官食堂に案内されて、しばらく休憩となりましたが、そこで、接待の士官が、おずおずと、此処で召し上がって頂けるのはこんなもんで申し訳けありませんが〜と、饂飩を出してくれました。
乾麺を湯掻いた塩味風のものでした。  俺たちは、不味いとも言えず、黙々と食って、御礼を言って、その基地を離陸する為、輸送機に向かいました。
機内では、数人の兵隊が、俺たちの食い散らかした弁当の残飯を、手で摘まんで食べていたのです。
離陸、次の西ニューギニアの基地に向かいました。
機内では、しばらく無言、皆、黙ってました、あの乾麺は食わず遠慮した方が良かったと、皆、思っていたのに違いありません。
数日後、艦隊司令部の在る爪哇島のスラバヤに帰着しました。
中華街に行けば、何でも食えました。
同じ戦地と言っても、地獄と極楽が在ったのです。
もう寝ます、次は沖縄の那覇でご馳走になったお話(どうも俺は食い意地が張っているらしい)         


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