長男が小学校6年生の20年前、PTAの役員会で360円/半年の会費の値上げを検討した事がある。校長先生は360円でも払えない家庭があるといって、顔を曇らせた。我々役員は値上げの前に出来ることはないかと考えて、廃品回収を決議した。生徒や父兄の協力を得て、10万何がしの予想外の収入を得た。この活動はその後10年は続いたように思う。 今、安倍新内閣の期待人事を検討する番組で、増税の火を消さないために、この人の入閣が必要だと言っていたのに、唖然とした。増税は出来ることをやったあとで考えることではなかろうか。どうも国民の空気が読めないでいる。評論家がいうので二度びっくりであった。それを受け入れた今人気の司会者にも呆れた。無駄な歳出削減の方法は幾らでも残っている。大きいのは官僚の天下り禁止と特別法人の整理である。これが出来ないで、増税の火は消さないとはもってのほかである。 ある女性評論家は、家庭では1円でも明らかにしている。税金で仕事をする政治家が事務所費を明らかに出来ないのがおかしいと言っていた。その通りである。 政治家も国民の空気が読めていない。元政治家のご意見番も参議院の一人区での惨敗は、地方へのバラマキ事業の縮小が急激過ぎたと反省している。庶民が等しく持つ一票の意味がよく判っていない。また、中選挙区の復活の動きすらあると聞く。自分たちの都合のよいことしか考えていない。人間としてどうもと、思いたくなる。 今、二番目に大きな問題は横綱・朝青龍の問題という。大騒ぎをしているのはおかしい。所詮、公私混同したツケだ。甘ったれての悪あがきだ。親方が完全になめられている。毅然として破門の道を探るべきだ。その点で、モンゴル大統領は偉かった。郷に入れば、郷に従えと。振りまわされてはバカバカしいではないか。
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