悠々世代 
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[No.337] 宇宙の塵を探す 投稿者:DeBugman  投稿日:2007/09/10(Mon) 10:33
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みなさん こんにちは

 ITの進歩によって大勢の一般人が科学研究プロジェクトに参加する機会が生まれています。そのひとつにカリフォルニア大(バークレイ校)の“Stardust@Home”があります。

 昨年来、2万人超のヴォランティアの一人として、宇宙探査機“Stardust” が収集した太陽系内の星間物質(宇宙塵)を収集器から探し出す作業をブラウザ上でやってきました。この1年間で約12万枚のデータ(顕微鏡写真)を調べ、“径約1ミクロン大の宇宙塵らしきもの” 25点の痕跡を見つけました。
近々研究者の手によって収集器から現物を取出す作業が始まり、本物の塵か、あるいは地球上で付着したゴミかが判別されます。

 次はNASAでの取出作業の準備状況です。

 http://stardustathome.ssl.berkeley.edu/forum/viewtopic.php?t=1826&sid=2bca08f37f77d20feb71f2866cf1bfea

 塵探し作業は、当初自動化が検討されたようですが、コンピュータは不定形のパターン認識が苦手。結局、人間の眼に頼ることになったようです。それもヴォランティアの眼ですから、研究時間・費用の節減も大なるものがあるようです。

 人は誰しも「自分は何者か、どこから来たのか、どこへ行くのか」と思うことでありましょう。
 現在の理論によれば、太陽系は超新星爆発などによって生成された星間物質(ガス・塵)が集まってできたのであり、地球上に発生した生命の元は星間物質です。生命は寿命がくれば土(地球)に還り、地球は太陽系の寿命をもってガスや塵となって、次の恒星系の元になるようです。宇宙の輪廻と言われる所以です。
 ブラウザ上で探しだした“星間物質らしきもの”は、縁があれば自分の体の一部であったかもしれませんし、早晩自分も土に還り、いずれ・・・数十億年も先のことですが・・・宇宙の塵となるのでしょう。「塵から生まれ、塵に帰る」です。

                           DeBugman

p.s. 暇つぶしにお悩みの方へ

“Stardust@Home”のHP
 http://stardustathome.ssl.berkeley.edu/

 Step2の”Tutorial Session”ではVirtual Microscope(仮想顕微鏡)で星間物質が収集器(エアロゲル使用)に衝突した痕跡を見ることができます。この痕跡は物質が毎秒数kmの高速で収集器に衝突したときにできたものです。
 当プロジェクトへの参加もおすすめです。


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