私が薦める本といったらまずこれですね。倉田百三が若いとき、病気であと残りのないであろう命を意識して書いたからとても迫力がある。浄土真宗をはじめた親鸞とその弟子唯円との物語を描いた戯曲です。人生いかに生きるべきか、それをまじめに考える本です。山に登って修行しようとする自分を追ってくる女性を追い返すときその女性が「女は救われないのですか」と悲鳴を上げるのが心に残っています。あの五木寛之もすすめたが、はたして今売られているだろうかと思ったそうです。大丈夫、毎年買う人が多いそうです。