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[No.51] 青い鳥 投稿者:男爵  投稿日:2010/04/24(Sat) 07:37
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たいていの人は子どもの時に読んだ本
でも、また読んでいない若い人がいるかもしれない。

私は昨日読み直してみた。
チルチルが魔法使いのおばあさんに帽子をかぶせてもらい、帽子についたダイヤモンドを回すと
犬のチロや猫のチレットと話をすることができる。
光に連れられて、いろんなところに行って幸福の青い鳥を探すチルチルとミチル。

森の中で、二人は人間に痛めつけられた森の木たちに復讐される。
そのとき、巧みにうらぎった猫と、二人に忠実だった犬。
もしかすると作者は猫より犬好きだったのかもしれない。犬は正義の味方で、猫はどこかネズミ男に似た行動だった。

最後の場面で
チルチルが言う言葉「青い鳥は何でも食べる。ムギでも、パンでも、トウモロコシでも、セミでも」
これを読んで、なんとなく舞台は北欧の話だと思っていた私は
おや、セミがいるんだろうかと思いました。

作者メーテルリンクはベルギー生まれ。
これは劇物語で、舞台に登場する人物の衣裳は、グリム童話とペーロー童話に出てくる人たちの衣裳に準じると書いてあるのを見れば、フランスやドイツが舞台なのだろうか。
セミはフランスにはいるが、ドイツにはあまりいないようだ。
ドイツ人にセミのことを聞いても、言葉は知っていても見たことはないと答える人が多い。
ヘッセの小説の中にはセミは出てくるのだが。


[No.52] Re: 青い鳥 投稿者:   投稿日:2010/04/24(Sat) 10:30
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 Baronさん、みなさん、今日は、(^_-)-☆

> たいていの人は子どもの時に読んだ本
> でも、また読んでいない若い人がいるかもしれない。

  あっしも子供のころに読んだ記憶があります。 

 メーテルリンクと云う人は、ヘント生まれのベルギー人ですね。作品はすべてフランス語で書いているようすが、ドイツ語も堪能だったらしくノヴァーリスを訳しただけでなくノヴァーリスとドイツ浪漫派の紹介をしていますね。英語でもシェイクスピア(マクベス)を訳したり、またフラマン語の作品を翻訳したりするところなんかは、いかにもベルギー人らしいですね。

 命日は5月5日だとか。ウィキペディアによれば、彼はナツィスには反対の立場だったため、ドイツとに日本には、版権を渡すなと遺言したとか。

 むかし「青い鳥」のパロディーで、ジロジロとミテルが主人公と云うのがあったはずですが、どうしてもそれ以上は思い出せない。(-_-;)それより青い鳥といえば日産の「ブルバード」の方が有名ですかね。

 彼の代表作ともいうべき「青い鳥」が世界ブランドになったのについては、これをマスクヴァの舞台に乗せたスタニスラフスキの存在が見逃せませんね。

 しかし、メーテルリンクはノーベル文学賞を貰って、伯爵(count)にまで上り詰めたけれども、一度は盗作事件にかかわったこともあるようで…。