まいにちを苦虫を噛み潰したような顔で過ごしては精神衛生上きわめて良くない。分かってはいるが、新聞を見てもロクなことは出ていないし、また身の回りでもすべてがうまく行っているわけではない。しかし、何もかもがうまくいくことこそむしろ異常なのではないでしょうか。(^_-)-☆
そんでもって、タマには面白そうなものにも眼をやったら、とあっしなどの浅はか人間はつい考えてしまうのだが…。(-_-;)
で、ここにご紹介するのは、チェホフの「馬のような名字」。(河出文庫新刊)この1編しか収まっていないわけではないが、おそらく出版した河出書房新社が、この話が一番インパクトがあると判断し、書名に採用し、さらにその巻頭に据えたらしい。
元将軍に歯痛除けのお呪いを掛けてくれるはずだった超一流の呪い師の本名は、果たして、なんだったんだろう?
この話を読んで腹を抱え、存分に笑った後であっしが思ったのは、わが国の赤いご紋の、いえ、赤井御門守のでてくる「粗忽の使者」という古典落語だった。或いはまた、漫才師の故夢路いとしを思い出される方もなかにはあるかも知れない。
とにかくこの二つの笑いには、どこか共通点があるように思う。馬がらみの名字については、つぎつぎに傑作がとびだしてきて、甲乙も付けがたいが、退役軍人ブルジェーエフの夫人が口走った『馬みたいコフ』は、なかでも特に『馬く』でけていたように、あっしなどは思うが。(-_-;)
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