6年前、クロアチアへ行ったときのこと。宿で何となく玄関ホールの写真が撮りたくて、マーチャンに「すぐ帰ってくるから」といって部屋の外へ出ました。チョッとのつもりだから鍵も持ちません。
さて写真を撮り終え、部屋に帰ろうと思いましたが、部屋の番号を度忘れしてしまいました。そのときはツアだったし、場所も首都のザグレブだったので、ケッコウ大きなホテルでした。
何階だかも思い出しません。赤井御門守ではありませんが、自分で方々抓ってみても無駄でした。どんなにしても思い出しません。
ためしに思い当たる階に行って見ましたが、廊下には誰もいません。仲間の人も10人くらいはいた筈なので、一人や二人廊下に出てきてもいいと思ったんですが、この日に限って何処へ行ってもシ〜ンとしていて人っ子一人いません。ガイジンの旅行者さえマッタク廊下にいません。
まるで紋爺をからかっているかのようです。どうだ、きょうはだれも外には出さんぞ。さあ、どうするどうする。とでも云っているような。各階を全部回っても手の打ち様がないので、仕方なく受付へ行って、うろおぼえの番号を云いましたが、どうも違うようです。もう廊下で一夜を明かすより手がないと覚悟を決めたとき、係のひとが「あなたのお名前は?」と聞くので、ハンドルの紋次郎でなく、本名を名乗ると、パソコンの画面を見ながらすぐ、あなたのお部屋は354番ですよ、とか何とか。
やっと、自分の部屋へたどり着き、落ち着くことが出来たときは嬉しさの余り思わず万歳を叫ぶところでした。(-_-;)
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