成田空港で 順調に手続きはすすんで 我々の乗る飛行機は上海行きでした。
ところが時間はたっぷりあるはずが 出国手続きの窓口が一つ突然減ってしまいました。 とたんに、みんなのすすみ具合が遅くなった。 あと30分あると思っていた時間が、時間だけどんどんすすんで 行列はさっぱりすすまない。
一行約10名はこのままだと飛行機に置いて行かれる と私も思いましたが、なにぶんみんなが手続き前です。 一人だとすごく焦るところでしたが みんなと渡ればこわくないの喩えのように どこか人ごとの感じなのです。
そのうち、飛行機会社の人が飛んできました。 上海行きの方はいませんか。 はい、私たちです。 と状況がわかったら、とたんに強気の飛行機会社の係の男性は 出国手続き係官に強引にこういう事態だからと、上海行き乗客を優先させるよう頼みます。 というわけで、数分で我々は登場口に急ぎます。 飛行機会社の男性も声を大きくして、どうぞ急いでください、走ってもかまいません 等と言います。
なんとか機内に入った私たちは、待っていた乗客たちの冷たい視線を浴びることになりました。 我々が座るともう飛行機は滑走路を走り出していました。 出発は30分遅れました。
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