[No.304]
バスのタイヤがパンク
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投稿日:2010/11/24(Wed) 21:02
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バスに乗った。ある停留所へ着くかなと思った瞬間、「バーン、ビジビジ」となんとも異様なものすごい音がした。一瞬身をすくめ、「恐いっ」と声を出していた。他の乗客も一様に顔を見合わせている。
運転手は脇の箱から鉄棒のようなものを取り出し、
「今の音がなんだったか調べてきます」
と降りて行った。
外を見ると、小さい子どもを連れた母親が見えた。運転手は母親に、
「大丈夫ですか」
と言っていた。何事もなかったらしく親子は去った。
運転手はうしろへ歩いて行き、なにやらやっていたが戻ってきて席に着くと、乗客に聞こえないように小さな声で営業所へなにやら伝えていた。そのあと、
「うしろのタイヤが片方パンクしました。2つあるので、そのまま安全通行で参ります」
と放送した。結果がわかってほっとしたが、そのあとなぜか車体が変に揺れるような気がした。いつも通る道だし、こんな揺れ方をしたことがない。タイヤの片方がパンクしたので、不安定になっているのかなんて思ってしまった。
それにしてもすごい音だった。止まっているときだったからまだよかった。走っているときだったら、どんな思いがしただろうか。
命が縮むとはこういうことだろうと思った。