私の、ひやっと事故
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[No.334] それに乗っちゃだめ 投稿者:   投稿日:2010/11/30(Tue) 19:42
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バス停でおじちゃまが、そばの人になにやら聞いていた。
それが耳に入ったので、私は乗り場を教えてあげた。その人は礼を言って移った。
そこにいたおじちゃまは、「あの人は何を言っているんだかわからないんだよ」
と私にこぼした。少し話を聞いてあげたが、隣の停留所に家へ帰るバスが来た。
違うバスで買い物に行こうとしたが止めて、そのバスへ急いだ。

そこにはさっきのおじちゃまがいた。掴まってしまった。
「さっきはありがとう。バス停にいた人は聞いてもわけがわからないんだよ。あなたは
さっと簡潔に教えてくれたな」と言う。
どっちもどっちのおじちゃまのような気がする。私より年上かどうかわからないが、
人と会話が通じなくなったらどうしようと思った。

バスに乗り込んでも話は続いた。このおじちゃまも、私と同じ停留所までと言うので
乗り換えの停留所で降りた。やがてやってきたバスに乗り込もうとするおじちゃま。
私は慌てた。「このバスに乗ってはだめですよ。行き先が違います」
「ひやっー よかった。どこへ行っちゃうかわからなかった」
と喜んでくれた。

「大型の免許も持っている、青森で生まれたけど寒いので鹿児島の会社に入ったん
だー。でも、方向音痴でさ」には参った。

私としたら「教えてくれたから乗ったのに」と恨まれたらつまらない、と思ったのです。

今月、今夜で終わる「私の最後のひやっと事故」でした。


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