私の、ひやっと事故
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[No.42] 外国で忘れ物 投稿者:男爵  投稿日:2010/10/05(Tue) 19:26
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昔むかしドイツに一年ほど住んでいた頃のことです。
旅行する機会があり
ライン下りのあと
ベルギーのブリュッセル
それから
パリ祭前の警備が厳重のパリをあとにして
アルザスの町コルマー(アルベルト・シュヴァイツァーゆかりの町)で一泊してから
シュトラスブルクの駅でドイツに帰る列車に乗ったので安心したのでしょう。

私はなんと、シャトラスブルクの駅のホームにボストンバッグひとつを置き忘れたらしい。
他の手荷物はちゃんと持ってきたのに。
ドイツの住んでいる町まできて、電車から降りようとして網棚から荷物を下ろしたら
どうも一個荷物が足りない。

はてなと考えて、もしかしたらシュトラスブルクの駅のホームに置いてきたのかと思いました。
ともかく、まじめに車掌さんに報告だけでもしておこうと、私は荷物がないんだけどと
下手なドイツ語で説明しました。
親切な車掌さんは、私のドイツ語を聞きながら上手に補足してくれて
シュトラスブルクのホームに置いてきたと思われる荷物の特徴を聞き出し
私の連絡先も記録してくれました。

まさか戻るとは思っていなかったし、中にも金目のものは入れてなく、どちらかというとガラクタばかりでしたが
それから半月もすると、町の貨物駅からハガキが届きました。
私が置き忘れたという荷物が届いているから受け取りにくるようにと書いてあります。

それからが結構私には拷問みたいな経験でした。
ドイツに行く前に一年以上も勉強したドイツ語会話集にも、このような場合の会話例は書いていなくて、まず貨物駅の場所探しからはじまって
なんとかその場所を見つけて、届いたハガキを見せると
本当に自分のものなのか、中にはおかしなものは入っていないのか等、いくつかの質問があって、返事には大声で宣言する(?)ことを求められました。
黙っていたり、小さい声でもごもご言うと、やりなおしという怖い声が飛んできます。

汗をかいて、なんとか失ったと思われた荷物を手にして帰りました。
中身は何一つなくなっていなくて、それを届けてくれたフランスのおじいさん(?)にお礼の手紙を書いて送りました。
 私はフランス語ができないので、その町に住んでいた親切なドイツ人の薬剤師にフランス語で手紙を書いていただいたのです。
この薬剤師は、英語やフランス語のほかに日本語もロシア語もできる、立派な人でした。


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