むかしは夫婦げんかで、よく茶碗が飛んだりしたものだ。学校では教師のチョークが飛んだこともケッコウあった。 ったく、羽根もない癖に、なんでも、飛ぶものだ。(@_@。 韋駄天の愛称もある飛脚も、空中を飛びはしないが、飛ぶように走った。ところで、昨今では何と言っても、リニア新幹線だ。時速、500キロはたしかにスゴイ。 リニア新幹線に負けてはならじと、教室でもやはり飛ぶらしく、ケストナーに「飛ぶ教室」という作品がある。立川文庫に「猿飛佐助」があるし、清水義範氏あたりになると、その教室も、ただ飛ぶだけでなく、『飛び過ぎ』たりするらしいのだ。 澁澤龍彦さんの「空飛ぶ大納言」の大納言成通卿は、厳密に言えば、ほんとうに空を飛んだとは云いがたい。オウムの尊師ではないが、ほんとうに飛んだのか。答えは、飛んでもいない、飛んでもない、が正解。(-.-)。 何しろ、地上から、たったの15センチと云うのだから。 例の「紋次郎一座興行」でも書いたが、そこへ行くと、器物の飛ぶ方が,まだスゴイといえる。 天狗も飛ぶ。市の広報紙によると、当地の古文書に載っている天狗は、佐倉京都間を10時間で往復走破したという。おまけに、ちゃっかり祇園祭まで見物してきた、という。広報の試算では、移動の速度は、およそ時速80キロくらいではなかったか、としている。『天狗』は当地の大蛇(オオジャ)町と云うところに、嘗てあった文珠寺の寺男だったようだ。実は、その寺はあっしの家からもほど近く、あっしの家もじつは、東京から引っ越してきた当時は、大蛇町と呼ばれていた。で、ヒマに任せて、あっしも、この辺をくまなく捜索して、古い家に残っている巻物を手に入れ、天狗のように、自在に中空を飛んでみたいものだ。もし、成功した暁には,親しい友人をさそって、最寄り駅の広場にある「天狗の舞」で祝杯を挙げる計画も、すでにできている。 しかし、天狗と云うのは、天狗の高笑いではないが、高木の上にいるのが普通で、その行動様式は、いうなれば、アップダウン型ではないか。 韋駄天は、高い枝に上がったりはしないので、水平移動型だ。韋駄天走りはちょくちょく聞くが、天狗走りは絶えて聞いたことがない。もっとも、天狗だって一人や二人ではないだろうから、なかには、その両方をこなす豪の者も、五人や六人は、いるのかも知れない。 アップダウンでいえば、昔から、天狗昇『飛び』切りの術と云うことばさえ、ある。 西洋の飛ぶ話では、イカルスが特に有名だ。ベルギーの王立美術館で、あっしも「イカルスの墜落のある風景」(模写)というのを、しげしげと眺めた思い出がある。 そういえば、飛び道具ということばがある。戦争、戦闘の際はいうに及ばず、平時でもアメリカなどでは、年端の行かぬ子供までが、器用に操作して、じつの兄弟をあの世に送ったりするような悲惨な事件が、あいかわらず、後を絶たない。これは、飛ぶものの内でも、悪玉の最たるものである。 30年代には、「飛んでる女」が流行語になり、胡桃沢耕史が「翔んでる警視」シリーズを書いて、それも大ヒットした。ま、ほかにもいろいろあるが、 こんな事ばっかり書いていると、その内、しまいには『飛んだことに』なるかもしれない。そう思うと、恐怖心が、気のせいか、俄かに募ってきて、心臓の鼓動がみるみる内に激しさを増してくる。あまり欲張らずに、この辺で筆をおいた方がどうやらよさそうだ。 おわり あやさんへ。 あっしはあっしなりに、いろいろ努力したつもりですが、『飛びっ切り』面白いのができなくて、ほんとうに、すんまへん。<(_ _)>
画像サイズ: 800×797 (72kB)> 国立民族学博物館は大阪府吹田市の万博記念公園にあります。> 民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っていますが、さまざまな研究スタッフがいて、それらの研究者の著書は多いです。 > 略称は民博(みんぱく)です。> 大阪の民族学博物館では、世界の民族のことをあつかっています。 > 展示は膨大なもので、じっくり見ていけば半日あっても足りないくらい。 > 唐辛子紋次郎さんからのお勧めもあり、ここで 国立民族学博物館の展示について紹介したいと思います。世界の仮面どうやら人間の考えることは同じようです。 後列の左 インドネシアのバリ島のランダ 後列の右 日本の獅子頭 前列の左 メキシコの羊飼いの悪魔 前列の中央 ボリビアのディアブロ 前列の右 ルーマニアの越年祭のマスカ世界の民族のことを研究している民博にとってはこういうテーマは得意なようです。
画像サイズ: 800×600 (80kB)> > > > > > > > > > > > > > > > 国立民族学博物館は大阪府吹田市の万博記念公園にあります。> > > > > > > > > > > > > > > > 民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っていますが、さまざまな研究スタッフがいて、それらの研究者の著書は多いです。中央アジアの様々な地域の各民族の帽子が並んでいます。シルクロード研究者の加藤九祚先生たちが足で集めたのだと思われます。いくつかの帽子は私も持っています。ここには各民族の服や絨毯なども展示されてありました。
画像サイズ: 382×750 (41kB)> > > > > > > > > > > > > > > 国立民族学博物館は大阪府吹田市の万博記念公園にあります。> > > > > > > > > > > > > > > 民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っていますが、さまざまな研究スタッフがいて、それらの研究者の著書は多いです。カカオの実ですね。これからとれるカカオ豆はココアやチョコレートの原料です。ものの本によるとカカオ豆を焙煎してすり潰したものを カカオマスといいカカオマスから脂肪だけ分離したものが ココアバター(カカオバター)脂肪をぬいて残ったものを粉にしたのが ココアパウダー。ココアパウダーにお湯を注いで飲むとココアになるしチョコレートは、いったん分けたココアパウダーにカカオバターを加え、さらに砂糖、ミルクなどを加えて作られるわけです。 南アメリカでは身分の高い人の特別の飲み物で高価だった。スペインにもたらされたときは価値がわからなかったが、しだいに現地での飲料法がわかってくると現在のようなチョコレートが作られるようになった。それにはオランダやイギリスなどで改良工夫の歴史があった。食べるとすぐ元気の出るチョコレートは楽しい食べ物。
紋次郎さん、こんばんは!> あやさんが、夏祭りと云う題でここへ書いているのが気になっていましたが、チョット例の件(^_-)で忙しく、それが一段落したので、先ほど読ませて頂きました。 > お忙しいところを、お読みくださってありがとうございます。> > 人垣のくずれて神輿立て直す> > > > トラックに乗せて団地の祭りかな> > さっそく得意の俳句ですね。さっすが〜。古い俳句です。俳句を入れた文章を書くことが好きなのです。このあとのことは「談話室」へ書き込みますので、ごらんください。
画像サイズ: 800×769 (72kB)> > > > > > > > > > > > > > 国立民族学博物館は大阪府吹田市の万博記念公園にあります。> > > > > > > > > > > > > > 民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っていますが、さまざまな研究スタッフがいて、それらの研究者の著書は多いです。サツマイモは中南米原産です。名前の由来は薩摩から入ってきたかららしいが肝心の鹿児島県では唐芋というらしい。 (新大陸からきたトウガラシも唐辛子と書く)サツマイモも日本人の食料として、多くの命を救った功績がある。さて新大陸からきたものとしてカボチャもある。これはカンボジア経由だから、この名前がついたと言われている。では、ジャガイモはというと当時ジャカルタを拠点に活動したオランダ人によってもたらされので「ジャガタラいも」→「ジャガイモ」 となったという説がある。 ジャガタラお春という戦前の歌謡曲がありますね。 「長崎物語」http://duarbo.air-nifty.com/songs/2013/07/post-0803.html
あやさん、こんばんは。 > 人垣のくずれて神輿立て直す> > トラックに乗せて団地の祭りかな さっそく得意の俳句ですね。さっすが〜。 あやさんが、夏祭りと云う題でここへ書いているのが気になっていましたが、チョット例の件(^_-)で忙しく、それが一段落したので、先ほど読ませて頂きました。 あれっ、夏まつりって、もう暦の上じゃ秋に近いような気もして、手帳を繰ってみたら、うちの団地のお祭りは、先々月の終わりでした。たしか、7月20、21だったはず。 2,3日前、町(市のことですが)のお祭りのポスターを見掛けましたが、夏でなく『秋祭り』のでした。もっとも、実際にやるのは10月のはじめですが…。やはり、交通を遮断したりするので早めに、ポスターで知らせるのでしょうね。 この方は町(市)でやるので、各町ごとに山車を繰り出し、とても賑やです。山車にはそれぞれ、日本武尊や、関羽、八幡太郎などの大きな人形がのっています。 神輿も立派で、享保のころ、江戸の職人が10人がかりで作ったといわれています。 ただ最近は何かというとロックで、ロックソーランにフラダンスなど聞くと、どうしても、時代を感じてしまいます。また、当地には、野狐台という所がありますが、ここらの連中はみな、キツネの面をかぶって踊るのです。 最近、道路の電柱などを取り払ったので、屋台を回すのが楽になったようです。それに国際化の時代だけあって、露店も、トルコ人のシシカバブ屋、インド人のカレーの店、中国人の饅頭の店などが、日本人の店の間に、何軒も割り込んでやっています。
画像サイズ: 750×563 (73kB)> > > > > > > > > > > > > 国立民族学博物館は大阪府吹田市の万博記念公園にあります。> > > > > > > > > > > > > 民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っていますが、さまざまな研究スタッフがいて、それらの研究者の著書は多いです。ジャガイモは南米アンデス原産です。長年にわたって品種改良した結果、我々はおいしいジャガイモが食べられて幸せ。ヨーロッパもジャガイモのおかげで、どれだけたくさんの人間が救われたか。料理でフレンチポテトとかジャーマンポテトといわれるジャガイモの揚げもの。ヨーロッパでは、たいていステーキのかたわらにつきます。ゆでたのもおいしいですね。片栗粉は、カタクリの花の小さな球根からとるのではなく、ジャガイモ澱粉なのです。展示された様々なジャガイモを見て、ずいぶん違うものだ、さすが民博と思いました。
画像サイズ: 530×700 (67kB)> > > > > > > > > > > > 国立民族学博物館は大阪府吹田市の万博記念公園にあります。> > > > > > > > > > > > 民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っていますが、さまざまな研究スタッフがいて、それらの研究者の著書は多いです。インゲンマメは中南米原産。16世紀末にヨーロッパを経由して中国に伝わり明からの帰化僧・隠元隆gが日本に持ち込んだとされています。だからインゲンマメは中国原産ではない。さて隠元ですが時代は中国が明から満州族の清にうつるころで混乱を避けて多くの中国人が長崎に逃げてきました。そして、その中には僧侶や学者らも多く、彼らは中国の最新の文化をもたらしたのです。長崎の崇福寺の住職の席が空いたので、同じ長崎の興福寺住職が隠元を招きました。隠元の来日は停滞していた日本の臨済宗各派に大いに刺激を与え隠元の名声は四代将軍家綱にも届き、家綱の帰依を受け京都の宇治に黄檗山萬福寺を開いたのです。ついでながら日本の禅宗は栄西のひらいた臨済宗、道元の曹洞宗、そして隠元の黄檗宗です。
画像サイズ: 600×800 (77kB)> > > > > > > > > > > 国立民族学博物館は大阪府吹田市の万博記念公園にあります。> > > > > > > > > > > 民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っていますが、さまざまな研究スタッフがいて、それらの研究者の著書は多いです。新大陸からヨーロッパにもたらされ、そして日本に伝わったもの。カボチャ、ジャガイモ、トマト、トウガラシ、そしてインゲンマメサツマイモもあります。いつかペルー展だったか南米の展示を国立科学博物館で見たことがありますがジャガイモやトマト等いろんなものがユーラシア大陸に伝わったことが文章で紹介されていました。この民博ではさすがに具体的に豊富な資料で展示していました。これらのものはヨーロッパやアジア、日本などでその歴史、食文化をおおいに変えたのです。