このところ、毎日のようにびっくりするような地震を感じる。 カタカタと突き上げる感じが来て、しばらくしてユラユラと あるいはグラグラと大きな揺れが来る。
カタカタと来た瞬間、0123 1123 2123..... と数え始める。何をしてるのかって?お経でも唱えているのか?
学生の頃に、このお経のような数え方を習ったのだが、もう 何十年も身についてしまって、地震を感じた瞬間に反射的にやっ ている。
ご存知のように、地震はP波(縦波)とS波(横波)がある。 P波はS波より2倍早く到達する。S波が毎秒約4kmとすると、 P波は毎秒約8km。
従って、カタカタというP波が来て0123と数え始めて、ゆら ゆら又はぐらっというS波が来るまでに、8123と数えていたら、 4km/秒x8秒=32km、つまり震源地まで約32kmだと 知る訳。「近いぞ、注意しなきゃ」と身を引き締める。
カタカタと来た時に、手元に丁度良く時計があることは少ない。 夜など真っ暗な中で振動に目覚めても何も見えない。
この数え方は、そういう時にぴったり合う。しかも、時計 を見ながら普段から練習しておくと非常に精度がいい。更に、 時間が長引きそうなら、数えながら時計のところにゆっくり 歩いて行って、そこで時計にバトンタッチすればいい。
茨城南部は直下型地震が多いことで有名で、よく冗談に地下に なまずが住んでいるという。それだけに、この方法には重宝し ている。海岸地帯では、津波の到着をある程度推量できるかも しれない。3.11の後の影響がまだまだ警戒を怠れないだけ に震源地までの距離を自分で推量することは大切な気がする。
教えて下さった先生は、もう鬼籍に入っておられるが、今でも その先生の飾らないお姿お顔が浮かんできて懐かしくなる。
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