1月24日に「ガム忘れた]を投稿したが、そのあとすぐに、あげることができた ことを投稿できるかと思っていたが、なかなかSさんの乗るバスに乗ることができず 彼女との約束をたがえてしまったことを後悔している。
2月9日のことだった。活動ホームに行ったら、Bグループに入ることになり。 しかもI子さんとボールペンの組み立てをした。 そんなことで、 「A子さん、今日は帰れる? 一緒に帰ってー」となり、 「どこまでバス停まで」と私。 「ううーん違うわ。バスの乗って」となったので、仕方なくバスに乗ることにした。
バス停までの道で、I子さんはバックの中を探っていたかと思ったら、ガムを取り出し 私にくれた。一緒に帰ってくれることへのお礼! お世辞だろうか。 「ありがとう」と言い、袋を開け口に入れた。
バス停には男子がいたが、きちんとしてくれる挨拶はよかった。 なぜか、I子さんが隣りへ座り込んでしまう、おばさんは乗っていなかった。 そんあことで、私にべったりと体を寄せるI子さんだった。
次のバス停で、Sさんが乗り込んできた。近づきながらの顔はそれはそれは、にこや かでうれしそうだった。そんな彼女の顔を見ることは私もうれしく感謝なのだ。 通路を挟んだ席に座り、窓際には彼がいた。
座ると同時に、 「飴」と手を出してきた。真っ白な可愛い手なのである。私は、 「はい」と二つづつ三人にあげた。 Sさんは飴の空袋を寄越しながら、 「ありがとう」と言ってくれた。男子も顔を私に向けながら、 「ごちそうさまです」と言ってくれた。
しばらくすると、Sさんはまた手を出し、 「ガム」と言った。忘れていないのだ。 「ごめんなさいね。今日は持ってきたわ。はい」と二つ渡した。男子にもあげた。 もちろんI子さんいも。 「ありがとう」とうれしそうな3人の顔は忘れられない。 「約束したのに、この間は忘れてしまってごめんなさいね。飴が口の中になくなった ガムを噛んでね」と言ったが、早くガムを口に入れたいのか、みんなしてガムを 噛み始めた。
「ガムを捨てるときは気をつけてね。道に捨てたりしたらだめよ。紙に包んで捨て るか、おうちまで噛んでいて、ゴミ箱に捨てて」と念を押したら、うなずきながら 「うん、わかっている」と答えてくれた。
このようにしていいかどうかわからないが、十分気をつけているつもりなので、 許してほしいと思っている。
下りる停留所に着いた。 「さようなら」と頭を下げるSさんと男子。Sさんに腕を取られながら歩いて行った が、振り返ってもくれる。
その2人の隣りに並んで歩くI子さんは振り返らない。そばにいるときはべったりだが、 バスを降りると見向きもしないのだ。 われわれにだっていろいろあるが、こうして障害を持つ人たちにもいろいろあることに 考えさせられてしまうのだ。
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