多摩のけんさん、みなさん こんばんは。
>終戦直後、川田正子さんが歌った「みかんの花咲く丘」がさわやかにラジオに流れました。
この歌には特に胸に沁みる思いがあります。
終戦前の半年間、軍需工場の疎開工事建設の土木工事に動員され、 終戦後すぐに微熱が続いて結核と診断され、中学を休学しました。
事実上の退学と思っていたのですが、学校もごたごたしていたので、 一年半後に一年遅れの復学を許され、まるまる二年間触れたことも無 い教科書を手にしました。
試験的な共学も始まった年です。
新学期が始まってしばらく経った頃に音楽会があり、一学年下の男 の子がボーイソプラノでこの歌を独唱しました。
その男の子の名前は忘れましたが、顔や声は覚えています。
中学に入学してからは軍歌以外を唱ったり聞いたりする機会も無い 時期を過ごしていたので、この歌は戦争が終った事と、私は生き残っ ているという実感そのものでした。
ミカンの花がどんな物かと知ったのもずっと後です。 今は庭に植えた夏蜜柑の花を毎年見ています。
終戦直後に出来た歌と知ったのは更に後になってからです。
***** Pan *****
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