画像サイズ: 297×450 (81kB) | 私は若い頃から絵を観るのが好きで、今までにイタリアのウッフィツィ美術館、フランスのルーヴル、オルセー、オランジュリー、スペインのプラド、オーストリアの美術史美術館などを訪れたが、ここでは昨年の旅について記す。
もともと、フランスの国境、ピレネーのあたりをぶらぶら歩くのが目的だったが、せっかくなので、途中で美術館をいくつか訪問したいと思った。フランスでは国鉄の大掛かりな鉄道ストに遭い、かなり難儀をしたものの、結局はハッピーな旅となった。
まず、フランスのトゥールーズ近くのアルビにあるロートレック美術館を訪れた。入るなり、レセプションで、ロートレックの肖像画が遠来の客を迎えてくれ、(ああ、とうとうロートレックの生まれた町にやってきたのだな…)と感慨ひとしおであった。ここには若い頃から晩年にいたるまで、たくさんの作品が集められていた。わたしは20代のころから、フランス絵画が好きで、いろいろな作家の複製を買い求めては、書斎に飾っていた。
知らない図柄のものもたくさんあった。しかし、何といっても、有名なポスターの数々には大感激して、食い入るように見入った。(つづく)
写真は、ナビ派、エドゥアール・ヴュイヤールによるロートレックの肖像画。 |