リンゴは唄う KANCHAN
下の表は、先月発表された米大手IT6社の2015年第2四半期(4〜6月期)決算をまとめたものである。
マイクロソフト社がWindows95を引っ提げてIT業界に登場し、一世を風靡してから20年、業界地図はかくの如く変ってしまった。
Windowsパソコンは間違いなく世の中を変えた。個人の家にはTVの傍らに必ずといってよいほどPCが置いてあり、職場の一人ひとりの机の上にはPCがわが物顔に鎮座ましましている。マイクロソフト全盛時代である。PCのできないものは世の中から置いてゆかれるといわれてきた。
ところが、ここにきて、その潮流がすっかり変わってしまったのである。
アップルのiPhoneスマホと、グーグルのAndoroidスマホ、が一騎打ちを演じている。しかしおもしろいのは、アップルのタブレットiPadには、googleの音声入力検索が載って不即不離の関係にある。それにFacebookがからんで売り上げを伸ばしている。
ただ、この戦場にマイクロソフトは影も見えない。
若者が、電車の中でのスマホに夢中になっている光景は常態化しているが、いまや、銀行の得意先係がタブレットを使い始めた。タブレットを教材に使う小学校中学校も増えてきた。リンゴ(アップル)の歌が聞こえるようだ。
私は4年ほど前からスマホを、2年ほど前からタブレット(iPad)を使っている。タブレットの起動は迅速で、いつでもGmail(グーグルメール)で、PCに来たメールをチェックし返信できる。PCの前に座るのはK-通信を書くときくらいである。
Windows10がリリースされるが、たぶんディスプレイとキーボードが分離可能なものであろう。そしてディスプレイはタブレットとして使われる。指によるスワイプはWin8から採用されているが、特筆すべきは、家庭内では無線Lan、公共の場所ではWi-Fi(無線接続)が当然の環境として前提されると思う。つまりどこでもインターネットなのである。そしてCloud技術。さーてシニアもうかうかしてはいられませんね。
(参考)
米IT大手6社2015年第2四半期(4〜6月期)決算表
アップル 496( 33%) 108(38%)
マイクロソフト 222(▼ 5%) ▼32(ー)
IBM 208(▼14%) 34(▼17%)
グーグル 177( 11%) 39(17%)
インテル 131(▼ 5%) 27(▼3%)
ヤフー 12( 15%) ▼0.2(ー)
※単位・億ドル。カッコ内は前年同期比伸び率。▼はマイナス
(2015.8.1)
注:KANCHANから送られたエッセイの掲載です(GRUE)
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