画像サイズ: 218×490 (61kB) | この稿を終えるに当たって、もう一つ付け加えたい。それは日本企業の進出である。カイガイでは、どこへ行っても、日本企業の看板が目につき、非常に心強く、その都度励まされる。
だいたい、車の会社のものがおおい。トヨタや、ニッサン、ホンダ、スズキなど、どんな僻地にも看板があり、驚かされる。
国別でも、ドイツやフランスだけでなく、ギリシャやクロアチアなどで、ひょっくり、看板にぶつかったりすると、特別嬉しさがこみあげて来る。
車ばかりでなく、時計屋やカメラ屋、プリンタのエプソン、それから自転車メーカーのものも、あったように思う。
お恥ずかしいはなしだが、オランダでは、旅券を紛失し、急きょ自分の写真が必要になった。このとき、驚いたのは、オランダのD駅だったかの、構内にも、日本と同じような簡易撮影スタンドのようなものがあった。器械の説明に、英語、日本語がなかったので苦労したが、後で調べてみると、この機械のメーカーが埼玉県の企業だった。
今回の旅では、また変わった発見をした。その場では気付かなかったが、ヴェネツィアの、マルコポーロ空港の構内でミネラルウォーターの小瓶を買った。後で、裏をひっくり返すと、そこに懐かしい三菱のマークが。
このマークは、ヴェネツィアだけでなく、フェッラーラの書店で、買い物をした時のレシートにも、付いていた。
クレモナでは、さらに驚くようなことが待ち構えていた。駅の近くで、珍しく自販機コーナーを発見。それも、日本で見るように、3〜4台が一か所にまとめて置いてあった。仔細に眺めると、どっかで聞いたような表にMIKADOと書かれた、キャラメルの箱のようなものがあった。
「ミカド」と云えば、英国かなんかのオペラの名前だったっけ。とにかく、それをゲットして持ち帰った。
これは大分たってから、ふたたび眺めまわすと、表にちいさくglicoのロゴを発見。裏には、これも非常に小さいが、例のバンザイマークがついている。
う〜ん、してみると、イタリア人『万歳』が好きなのか。あっしはあまりこの手のものを 買ったり食べたりしないので、知らなかったが、これは日本国内で「ポッキー」という 名で売られているお菓子だった。
いろいと考えるまでもなく、これを作っているのは、多分グリコとイタリアの某菓子製造会社との合弁企業にちがいない、という結論にたどり着いた。どうも、お疲れさま。
(おわり) |