今月、歌舞伎公演「秀山祭」9月公演の夜の部の、通し狂言「伽羅先代萩」(メイボクセンダイハギ)を観に行った。 これは伊達騒動を扱った狂言。
友人が吉右衛門のファンクラブに入会しているのでお席は8番目の真ん中。
私は玉三郎のファン・・・演技は勿論素晴らしいが舞が何と言って良いやら!素晴らしい・素敵・うっとり・・・ 「政岡」を演じられる役者は、今は玉三郎しかいないかも・・・? 玉三郎は勿論だが、「鶴千代」と政岡の子「千松」 の子役の演技も素晴らしかった。
2幕「竹の間」では乳人政岡を追い出しにかかるが,沖の井の計らいもあり追い出されず済む。 政岡のやりきれなさと若君鶴千代を守ろうとする必死さが観てる者に迫ってくる。
3幕「御殿」では政岡自ら御前の用意をしますが、お腹が空いている鶴千代と千松が 必死に空腹を抑えて、遊ぶ姿。 政岡はそれを見て悲しみを抑えて御前を作る姿。 見せ場だ! 涙が溢れてきた。
空腹を抑える鶴千代のお見舞いと評して毒入りのお菓子を持ってきて勧める栄御前。 思わず手を伸ばす鶴千代を制しようとするが、咎められて引き下がる政岡。 その時に千松が飛び出し、毒見をするためにお菓子を食べた。 毒が回って苦しむ千松。 悪事発覚を恐れた八汐は懐剣を突き立てジワジワとなぶり殺しにする。 それを見ながらも涙をこらえ必死に鶴千代を抱える政岡。 私は涙ポロポロ・・・
その政岡の態度を見た栄御前は鶴千代・千松が取り替え子であると思い込んで 政岡に弾正一味の連判の巻物を預ける 帰ったあと、涙が溢れ「ようやった! 武士の子じゃ!」と褒め、強く千松の遺体を抱きしめる。 その時、八汐はまだ政岡を信じられず襲いかかるが政岡は反撃して千松の敵を討ったが、 爭っている時に持っていた巻物を落とし、巻物は鼠がくわえて去る。
その鼠が吉右衛門扮する「二木壇正」 見得の見せ場だ。 代々伝授された雲の上を歩く姿はさすがだった。 一本角の見得、鷺見得など見ごたえのある場面だ。 でも〜少しヨタヨタしていたようで苦笑してしまった。 もう、お年なのかな〜? まだまだこれからも頑張ってもらえねば・・・
吉右衛門、菊之助、染五郎、梅玉、松緑、歌六、多々と豪華メンバーだったが 6幕に亘る公演は4時間あり、 さすがに見ごたえのある公演だった。
でも〜疲れたぁ〜!!! 私も、もう年だった〜
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