画像サイズ: 238×640 (72kB) | 地唄舞の友人のお誘いで国立能楽堂に行ってきた。 お能の「鉄輪」を私に見せたいと思ってと誘ってくれたのだ。有り難い事です。 喜多流「栗谷能の会」栗谷明生。還暦記念公演だ。 亡き実母がお能を習っていたので、何度か能は観に行たので違和感は無かったが、 さすがに本物のお能は習っている者とは違う! それは当たり前の事です。
「安宅」 栗谷明生の武蔵坊弁慶は力強さと品の良さが兼ね備わり観ている者を引き寄せる。 堂々たるシテとワキ。圧倒され思わず前に乗り出す程の演技だった。 それに加えて舞台の囃子方に力強い大鼓の音と声量には圧倒された! 先日横浜能楽堂で出演した「亀井広忠」だった! やはり一流は違うのだ!
「鐘の音」狂言 太郎冠者は「野村萬」御年84歳・人間国宝。 私は狂言を観るのは初めてだった。 品の良い笑顔に楽しいセリフ、大笑いさせて頂いた。 84歳!?凄い・・・その若さに演技に感嘆した。
「鉄輪」 女と鬼女は栗谷能夫。明生の兄となる。 面は前シテで「泥眼」 後シテで「橋姫」を使っている。 「泥眼」は目に金箔を塗った女面で女性の生き霊(りょう)にも用いる。 「橋姫」嫉妬深いが愛らしく女らしいそうだ。しかし生きながらに鬼になる。 面を付け足運びの一つ一つに意味があり、それが観る者に伝わる。
やはり古典は日本人にとって大切にしなければしなければならない。 昨今、歌舞伎界も古典から離れ、現代的な出し物に変わりつつあるが 日本の古典は大事に育ていきたいと思う。
お能も歌舞伎も男の方の舞台・・・でも私はとても勉強させて頂いた。 |