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[No.7529] 古きをたずねて新しきを知る〜まだまだ 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/03/06(Sun) 10:25
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「椋鳥」を読んでいると、ときどき理解不能のことばにぶつかる。中には、しばらく考えると分かるものもある。たとえば、ケングルウだ。これは誰でも、すぐカンガルーではないかと想像が付く。きょうの白屋もそうだ。その前に、華盛頓と云うことばがあったので、これはおそらく、ホワイト・ハウスのことだろうと見当が付いた。

  やはり分からぬまま読む進むのは、なにか残念な気がして、少しの間だが、自分なりに想像を巡らせる。これが昔の本を読むときの苦労であり又、楽しみでもある。先年、スペインのホテルで、新聞を広げて、第一面のカサ・ブランカということばにぶつかった時のことが思い出される。だれだって、カサブランカと来れば、あのハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマンの活躍する映画を連想するに違いない。これが、あのホワイトハウスと分かるまでには、どうしても、ある程度の時間を要する。ここで、

 唐突に、文豪ゲーテが出てきて、申し訳ない。じつは、ホワイトハウスでまた、頭に浮かんだことがある。アメリカは今、大統領選たけなわである。共和党のトランプ氏の過激な発言ももちろん面白いのだが、ここでは民主党の代表、ヒラリー・クリントン氏を取り上げたい。

 民主では何といっても、ヒラリー氏が一番元気がいい。だが、例のメール紋題が、相変わらず解決していないようだ。これが不安定要素であることは、万人の認めるところである。一方、

 前述のゲーテの方はどうであろうか。かれは小なりといえども、一国の宰相を務めた。「椋鳥」は云う。

 このひとは、ヒラリー氏とは正反対で、公務の旅行を自費で賄い、公用文を部下に作らせた際、これも自らのポケットマネーを使い、公金には一切手を付けなかったそうである。こういうのも、やはり公私混同と云うのだろうか。(^O^)たとえ、公私混同だとしても、新聞で叩かれる気遣いだけは、恐らくないだろう。(^^♪

 ※細かいことだが、鴎外は、コーヒーのことを珈琲と書いていたが、この偏が口偏になっているのをおなじ「椋鳥」のなかで発見した。ウインドウズのIMFでは、口偏のは出てこない。

                    (つづく)