さいきん、散骨とか云うよからぬ風習を広めるものがあるようですが、決行する前に一歩立ち止まって考えてみてはどうでしょうか。
というのは、オークションに出されたアメリカの作家、トルーマン・カポーティの遺灰になんと、45000ドルの値が付いたということです。★
そこへいくと、日本人は無欲の塊のような存在です。江戸後期の狂歌師、太田南畝こと蜀山人は、死に臨んで,『今までは人のことだと思ふたに俺が死ぬとはこいつはたまらん』という辞世を残した。これでは『溜まらん』はずだ。
確かに、子孫に美田を残す必要はないと説くものも、あることはあるが…。
もっとも、当時は現今のようにクリスティーズやサザビーズのようなオークションの場が出来ていなかったので、まあ無理もないが…。日本人は金銭に淡泊と云うが、また、
十返舎一九の様に、この世をばどりゃお暇(いとま)にせん(線)香の煙とともに 灰左様なら、などと洒落ているばやいではないと思うのだが…。
散骨は海上の場合はまず紋題はないが、陸上の場合などは条例などで規制されていることがあるので要注意。
★ 今までに2回も盗まれたという人気のグッズだそうです、ハイ。(^^♪うん、ハイでなく、やっぱり『灰』かな。
写真は、モンローとのツーショット。 ↓ http://www.corriere.it/…/truman-capote-all-asta-le-ceneri-f…
|