画像サイズ: 510×382 (67kB) | あっしの初詣ではここになりやした。あっしにとっての初詣では、美術館詣でと同義です。午前中はいろいろ用事があり、午後久しぶりに上京し、国立西洋美術館へ。
ルーカス・クラナッハ。ぜひ観たかったが、去年は出来なかった。なにしろオーストリア、ドイツ、ハンガリー、オランダ、フランス、イタリア、アメリカ、スペイン、日本、さらに台湾からも作品が集まり、その数およそ90点。
あっしは、ルネッサンスというとイタリアにばかり目を奪われ、こういうドイツルネッサンスに見向きもしなかった自分が悔やまれる。この作家の作品を数多く所蔵する、ウィーンの美術史美術館にも行っているはずだ。クラーナッハの展覧会は日本初というから、ま、致し方がないとも云える。あの頃は、エル・グレコが無性に好きだったので、この画家のものばかしを夢中で観た。
当時同時代人だったデュ―ラーと対比しながら説明しているのでよく分かった気がする。クラナッハのエロティシズムというのも、現物で確認できた。この展覧会で、
誰でも一番驚かされるのは、第4室にあったレイラ・パズーキとう初めて聞く名前の作家の「なんだらかんだらコンペティション」という長ったらしい名前の展示物で、95枚の同じような作品が壁を覆っている。聞けば、クラーナッハ父の「正義の寓意」という作品を、中国の深圳でそれだけの数の画家を動員して、描かせたそうである。
あと、ご存じの方もあると思うが、森村泰昌氏のコスプレ的な作品も面白かった。ただ、見ているとこのアーチストの存在を知らないらしく、さっさと通り過ぎる人も思いのほか多かった。
あっしは、何時間もクラーナッハ漬けになっていたので、帰りは、上野の山のイルミネ―ション見物をしてから電車に乗った。
写真:図録や絵葉書の売り場も大賑わいでした。 |