画像サイズ: 448×336 (21kB) | 高校生の時 同級生(男子学生)から、赤毛のアンを勧められたことがあります。
大学生の時に読みました。 それ以後、アンのシリーズや作者のモンゴメリの本も読みました。
最近また一冊読みました。
桂宥子:『L.M.モンゴメリ』 KTC中央出版 現代英米児童文学評伝叢書 2003
この著者は、モンゴメリーの日記の翻訳をした。 しかし、とりたてて新しいことは書いていなかった。
「アンの夢の家」 記憶喪失の男ディックのこと 夫ギルバートが回復する可能性にかけて、ディックに新しい手術をしたところ、彼は実はディックと”うりふたつの”いとこジョージ・ムアであった。(ディックの妻レスリーと下宿人の小説家オーエン・フォードは結婚できた)
しかし、私の記憶ではギルバートが直接手術をしたのではなく、町の大病院を紹介したのだと思うけれど...。 大手術はギルバートの手に負えず、設備の整った大病院でしたはず。
あるいは、この著者の書いているように、村岡花子訳の不完全さを後の翻訳者が直した本に書いているかもしれないが。
というわけで図書館で 村岡訳と掛川恭子訳も見ました。
やっぱり私の記憶通り、ギルバートはディックの首のできものの治療をしたとき、頭の傷を調べて、ディックをモントリオールのよい病院に連れて行って手術をしたら、記憶と知能が戻るかもしれないと言い出す。
アンは反対する。(夫として生活破壊者みたいなディックは正気になったら、また妻レスリーを困らせるようになるのは目に見えている。このままでいい。 ギルバートはレスリーが下宿人オーエンを好きなことは知らないみたい。アンは教えるかどうか迷ううちに事態は進む)
船に乗ってから行方不明になっていたディックを見つけて連れてきたジム船長に、ギルバートは相談した結果、手術を受け入れるかどうかはレスリーの決定に従うことにした。 熟慮したレスリーは手術を受け入れることにし、費用はジム船長から借りることになった。
そしてレスリーはディックをモントリオールの病院に連れて行く。10日後手術は成功したという手紙がアンに届く。なんと5月末に、ディックと思われた記憶喪失の男は、彼のいとこだったことがわかる。 (ディックは11年前に既に死んでいた。それを知らせに来る途中に事故に遭い記憶喪失となる)
この意外な展開には、驚くやら呆れる私。 アガサ・クリスティや山村美紗の推理小説に感じた作者の勝手な筋の展開と思ったりしたものでした。
ちびまる子の話にも、意外な展開、メデタシメデタシという作者の勝手な筋の展開の話がありました。 まいいか。
アンの世界であるプリンスエドワード島に橋を架ける計画が立てられ この連絡橋は完成しましたが、設計から完成後の管理までの講演を カナダのカルガリー大学のガリ教授から聞いたことがあります。
お ま け 北海道にカナディアンワールドというテーマパークが開園され プリンス・エドワード島にある「赤毛のアンの家・グリーンゲイブルズ」も再現されたのですが、残念ながらその後、閉園してしまいました。
カナディアンワールド公園 http://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/syokokanko/kankou/kankou/canadian_world_park.html
カナダの「赤毛のアンの家」が火事で焼けてしまった時 北海道から図面を取り寄せ、復元できたということです。 |