[No.7038]
Re: 高が周縁、されど周縁
投稿者:唐辛子紋次郎
投稿日:2015/04/29(Wed) 23:05
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> いま、一時期ほどではないが、切手の収集が、またまた流行り出したと聞く。これも、何かひとつテーマを決めてやったら、ケッコウ面白いかも知れぬ。ドローンや何かと違って、値も張らないし、場所も取らないし、やり方次第で、資金もそう要らないかも知れない。もし、それが高価なもので手に余れば、買わずに趣味の雑誌などで見るだけでもよい。こうした雑誌は説明が詳しく、ベンキョーにもなる。
切手愛好者の雑誌に「郵趣」(月刊)があるのをご存じだろうか。この雑誌には、文中だけでなく表紙にもたくさんの美しい、珍しい切手が登場する。雑誌の
たとえば、2002年3月号には第2次大戦後、戦勝国に分割して占領されたドイツの切手写真が並んでいて、興味深い。
ソ連占領地区のが一番多く、殆どの切手に大きなクマが描かれている。いずれも、ドイツ語でStadt Berlinと書いてある。
フランス占領地区のでは、フランス語でZone Francaiseと書かれ、盾のようなものが描かれているが、これは国境に近い地方の諸都市の紋章らしく、盾の絵はそれぞれ違っている。また、大型のものには、ドイツを代表する文豪、ゲーテの肖像が描かれていた。
英米占領地区のは、1ペニッヒから40ペニッヒまでのものが載っていたが、すべて真ん中に、大きくМという文字が入っている。これは説明によると、軍事占領を意味するらしい。
この号の表紙には特殊印刷のものが載っているが、仏領ポリネシアのは盛り上げ印刷、バチカン市国のは、エンボス、仏領南極のは凸版といろいろ印刷技術の上に工夫が見られる。
また、自国の風景などでなく他国の文化に取材した絵柄のものも、数多く見られ、意外な国が、あっしらの馴染みのものを切手のテーマに選んでいることにも驚かされる。たとえば、アフリカのガンビアは、ポケモンのシートを発行している。