[No.7355]
おばちゃーん!
投稿者:あや
投稿日:2015/11/10(Tue) 13:04
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障害者活動ホームに行っているが、今年4月養護学校を卒後、入所してきた
Mさんのことを書いてみたい。
元気いっぱいの女性で、1日中大声をあげて喋っている。もっとも職員や私
などの注意もあるので、一時は静かになるが、1分ものもたず、おしゃべりが
始まる。
「M、うるさいぞ。静かにしろ」や「Mちゃん、大きな声出さないで」など
の仲間の言葉もなんのそのである。
でも、「すみませんー」などの言葉はある。
そんな彼女だが、誰とペアになるか黒板を見に行って、
「一緒です、よろしくお願いします」と言ってくれるのはうれしい。
わが隣町に住まいしているようで、私が乗り降りするJRの駅のそばのスーパー
で行き会ったのだ。
入り口を入った途端、両手を広げ左右に動かしながら、私に飛びつくようにし
てきたのが彼女だったのだ。笑顔はすばらしかった。
「Mちゃん、お買い物、誰と来たの」に返事はない。前にあるブランコや砂場
のあるところへ歩いていき、ベンチに座った。
しっかりものの彼女は、母親が買い物をしている間、こうして1人で遊んでい
るのかと思った。別れを告げると、笑顔で応え、手を振ってくれた。
その1週間も後だったか、またもや行き会った。スーパーの中でのことだった。
「おばちゃーん、おばちゃーん」と言いながら1回目と同じ動作をしてくれた。
「えっ、おばちゃんではないわ。名前言って」に答えはなかった。
そばに小さな子どもの乗ったカートを曳いた人がいたが母親らしく挨拶を交わした。
欲しいお菓子があるようで、うろうろしだしたので、
「Mさん、私がお金少しだけどあげるわ。欲しいもの2つかって、あげてね」
カートの女の子にもという気持ちだった。
「ありがとう。ありがとうございます」とうれしそうにしてくれたのには喜びを
感じた。
その翌々日、活動ホームへ行ったが、私を見つけて、
「ありがとうございました」と言ってくれたのはうれしかった。
その後もホームで会うと、そばへ飛んで来てくれて、あいさつをしてくれる。