[No.7520]
モールス式電信
投稿者:GRUE
投稿日:2016/02/27(Sat) 10:29
[関連記事] |
もう一つモールス信号を使った通信を調べてみました。
これには有線式と無線式があり、もちろん有線式が先に開発された。
有線式は1836年、米国でモールスにより開発された。急速に実用化
された。1866年には、大西洋横断海底電信ケーブルが敷設された。
日本では、情報を得て、国産の開発がなされていた。
公式の送受信は、1864年にペリー来航時に持ち込まれたものでなさ
れた。1869年、東京ー横浜間で電信電報サービス開始。通信網は急速
に数年で全国に普及した。
1871年(明治4年)、ロシアのウラジオストクと長崎の間に海底ケーブルが
敷設され、シベリア経由でヨーロッパと繋がった。更に欧州と米国とを繋ぐ
大西洋横断電信ケーブルによって、米国に繋がった。すなわち世界と通信が可能になった。
1871年に欧州を訪問した岩倉使節団は日本政府とのやりとりをこの回線を
使って行ったとのこと。
従って、1909-1913の時には、このモールス式通信(有線)が活発に使われ
ていたと思えます。
サラエボ事件などは、日本にはすぐに伝わったと思います。ただ、その事件
の性格上、国民にすぐに知らせたかどうか分からない。
なお、回線の制約から電報程度で、情報量の多い新聞雑誌などは、やはり、
郵送しかなかったでしょうね。