[No.7537]
古きをたずねて新しきを知る〜重ね重ね
投稿者:唐辛子紋次郎
投稿日:2016/03/14(Mon) 12:02
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むかしは印刷物に権威があって、かな釘流で書いたメモなぞ、これに比べたらまるで鼻くそといってもよかった。○〇の本に書いてあった、XXの著者も云っている、といえば、忽ち相手は沈黙、なんてシーンも数知れずあった。
現在はどうか。昨今のように、誰でもが簡単に発信者になれれば、ガセネタも、飛躍的に増えていく。あるところに、現在あるサイトの8割はゴミだとあった。検索してそのゴミを拾ってしまう確率は非常に高い。ところで、
「椋鳥」は印刷物でなく、統計数字に疑問を投げかけている。風景画家として名高い、あのコロの真筆で、欧州からアメリカへ輸入されたものが、しめて2849点に上るそうである。
いかにコロだとても、これだけ描くには、300年の歳月を要する筈だと。また云う、
パンがなければケーキをお食べと、云ったような、云わなかったような、かの、マリー・アントワネットだが、これは彼女が弾いたピアノで御座いというのが世界中に、ゴマンと存在している由。しっかし、そうなると、
彼女は、199年7月9日と5時間もの間、鍵盤に向かっていなければ成らなかったわけで、そうなると、彼女があわれ断頭台の露と消えた後迄も、ず〜〜〜〜っと、ず〜〜〜〜と、弾きつづけていないと、つじつまが合わなくなってくる、と。
さらに、ジャン・ジャック・ルッソーが「新エロイーズ」の最後のページを書くに使った鵝ペンというものも、数知れず存在しているという。もし、そのすべてがホンマ紋であるとするなら、人口4100万人の街シェフィールドの住民に、鴨料理を振る舞うことが出来るだろうと書いてある。
そういえば、騙す、騙される話には、かならずカモだのサギだのトリが出て来るのも、フシギだ。
(つづく)