[No.7684]
異人の体験旅行をしてみて
投稿者:唐辛子紋次郎
投稿日:2016/07/07(Thu) 23:06
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ニッポンからやって来た異人さんが、つまり、あっしのことだが、さらに驚いたのは、ハエがやたらに多いことだ。とくにそれが食堂に多い。ところが、現地の人は意外と気にしていない。食事をする側としては、むしろこれは無神経と感じられる。
むかしは日本にもハエが多かった。そこでちゃぶ台の上に蝿帳というものがあった。雨傘のような形をしていて、折り畳み式だった。しかし、ハエの侵入を防ぐためと云うのになぜ蝿(ハイ)帳なのか。そのうち、専門家のご意見を蝿帳したい紋だ。
おっと蝿帳でなく、拝聴だった。(*_*;
よく街の食堂で、ハエ取リボンというものを使っていたのも思い出す。
ネットでしらべるてみると、西洋にはハエをあしらった紋章まであるので、かれらにはあっしら日本人と違って、案外嫌悪感はないのかも知れない。日本の家紋では、セミやムカデはあるが、ハエはないらしい。
もっとも、大正3年に帝劇でオペレッタ「地獄のオルフェ」が演じられたとき、ほんとうはハエを使うところを、日本ではハエの代わりにセミを使ったというから、ここにも彼我のハエ観の違いが垣間見られる。やはり、彼らは基本的には、ハエを敵視していないのだろうか。☆
こんなことを書いたのもじつは、こたびの旅行で、空港か中央駅のトイレへ入った時、小便器の底にハエの絵が描いてあったからだ。
早速デジカメで撮ろうとすると、折悪しく掃除婦が入って来たのであきらめて外へ出た。以前、オランダのアムステルダムのトイレでもやはりハエを写そうとして、なにか邪魔が入って撮れなかった。
日本ではたしか、こうしたものは、一度も見た記憶がない。ただ西洋にもハエ叩きというのはあると聞いた。また星座に、はえ座というのもあるようだ。はえ座はmuscaというらしいが、イタリアでも、ハエはmoscaという。日本で五月蠅いと書いて、うるさいと読むが、イタリアでも、うるさい人間を、モスカというところが面白い。
☆ いま知ったことですが、ハエというのはキリストの受難の象徴なんすてね。これで分かった。そこで宗教画にはよく、ハエが描かれているわけです。この場合、一匹に限りますが、フランスの紋章でスゴイのがあります。これには6匹のハエが描き表わされ、チョット五月蠅い図柄になっています。ここには宗教的意味はなく、戦争の旗印と云った意味をもっているようです。参考までに、パ・ドゥ・カレー県のプレッシーと云う街の紋章を下に示します。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Pressy_(Pas-de-Calais)#/media/File:Blason_Pressy.svg