[No.7966]
十三夜
投稿者:男爵
投稿日:2017/11/19(Sun) 09:39
[関連記事] |
> 樋口一葉の「大つごもり」を読む。
さて、気がつれた方もいらっしゃるでしょうが
メロウ談話室で話題になった「十三夜」がきっかけで
樋口一葉の作品を読んでみたのでした。
「十三夜」のヒロインの運命や登場人物とのかかわりあいには
あまり関係ない話題ですが
十三夜と十五夜について、ネットで調べて見ました。
十五夜 旧暦8月15日 中秋の名月
十三夜 旧暦9月13日 中秋の名月の次に美しい月(しかし、満月ではない)
片方だけ見るのは縁起が悪い
見るなら両方見る あるいはどちらも見ない
これは江戸時代の習慣だった。
あと
十日夜(とうかんや) 旧暦10月10日 農作物に感謝する日
もあります。
すでに
樋口一葉の頃から、十三夜の月見の習慣はなくなっていたらしい。
十三夜のヒロイン 冷たい夫だが、おかげで弟の就職は順調 新しい知識階級(十五夜の月も十三夜の月も見ないらしい。母親が弟に団子を姉に届けさせようとすると、弟は片方だけになるから縁起が悪いと答える)
そして
ヒロインの実家は古い習慣を守る庶民階級(十三夜の月を見る、団子も飾る。当然十五夜の月も見る)
明治になって 太陰暦→太陽暦
お正月も太陽暦で迎える我々は、太陰暦で書かれた当時の和歌や日記は鑑賞しずらい。