日常使用している「時計」と言う字は、実は漢語の「土圭」の当て字である。「圭」は土を盛って三角の山型にした様子を指す。「土圭」は「とけい」と読み、日時計である。『周礼(しゅうらい)』という書物には、土圭をもって四時日月をいたす(土圭を使って四時を正確に計った)という記事がある。 土圭が日本に伝わった時、「時の計る」ということで「時計」の字が当てられたのである。 時間はジカンと読むが、時計はジケイと読まない所以である。 「漢字なるほど雑学辞典」 日本博学倶楽部 PHP文庫 多摩のけん