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[No.9586]  「山と云えば川」 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/08/12(Fri) 00:45
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 きのうは「山の日」だという。あっしは、不勉強でそんな祝日が出来たのを知らなかったが、一般に知名度はまだ低いようだ。

 山岳協会が山の日を作る運動をしていたなど、マッタク知らなかった。何時にするかも、最初から決まってはいず、最初は8月12日が有力だったらしいが、生憎この日は日航機の墜落した日だったので避け1日、ずらしたようだ。

 月としては、8月に祝日のないこと、企業もその頃は繁忙ではない、お盆の前などを勘案して決めたらしい。

  「山の日」には、山に親しみ、山に感謝する日という説明が付く。

 ヨーロッパでは、このところ山岳の事故が相次いでいる。最初あっしが、目にしたのは、有名なマッターホルン(4000メーター級2人死亡)で、続いてモンテ・ローザMonte Rosa(4000メーター級2人死亡)でも起こっている。

 日本にも、モンテローザという会社があるが、社名の英語は、MONTEROZA。わざとrosaでなく,rozaにしたのかも。

 よく云われることだが、日本には休暇が、あまりにも少ない。「山の日」が出来たのだから、今度は「川の日」を作ってはどうだろうか。

 合言葉にも、山と云えば川とある。
 
 


[No.9589] Re:  「山と云えば川」 投稿者:夏子  投稿日:2016/08/12(Fri) 10:47
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紋次郎さん、みなさん、こんにちは。

イヤー、暑いですねぇ。今年は梅雨頃からエアコンが壊れてエライ目に合っています(^^ゞ
自分がこんなに汗が出る体だったとは、エアコンが壊れたおかげで気が付きました。
新陳代謝にはよいかな、と負け惜しみを言っています(^^ゞ

>  きのうは「山の日」だという。あっしは、不勉強でそんな祝日が出来たのを知らなかったが、一般に知名度はまだ低いようだ。

ですねぇ。私も知らなかったです。何しろ毎日が日曜日なもので、休日が増えても関心なし。

>  よく云われることだが、日本には休暇が、あまりにも少ない。「山の日」が出来たのだから、今度は「川の日」を作ってはどうだろうか。

昨日テレビで見ましたが、祝日は、先進国の中でも日本は多い方だそうです。ただ、
有給休暇を使う人が少ないので休みが少なく感じられるのでしょう。

で、その番組で、有給休暇の利用者が少ないので、何とかこれを解消したいと、政府も
考えているそうで、その休暇の日を企業側が指定する案が出ているそうです。

それのどこがいい案なんだと首をひねりましたが、会社が決めてしまうと労働者は
休みやすいということらしい。なるほど、今の祝日みたいなものなんだ。

だけど、有給は、例えば「子どもが熱を出した」とか「親戚の結婚式が」など用に
取っておきたいという人には、不安もありそうに思いますが、どうなんでしょうね。
でも、やむを得ない場合は、有給なんぞこだわっておられないから構わないかな?

>  合言葉にも、山と云えば川とある。

実を言えば、上の文章は、最初は全く書く気ではなかったものです(^^ゞ
本題は、この「山と云えば川」のところだけ(^^ゞ
それもコメントとしては筋違いでして・・・「山と云えば川」略して「山川(やまかわ)」
というのは我が故郷では「天邪鬼」という意味で使います。

これって方言かな?それとも共通語??ヤマカワって、私のことかも(^^ゞ
夏子


[No.9602] Re:  「山と云えば川」 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/08/13(Sat) 23:26
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夏子さん、あっしが、あんなヒドイこと、云った紋だから、てえへんお怒りになって、あの後すぐ、天の磐戸かなんぞにお入りになったかと、陰ながら案じておりやしたが、ただ、めえにち暑い日がつづくので、どちらかへ避暑にお出かけになっただけだったんでやんすねえ。えがった、えがった。ところで、夏子さんの故郷を、あっしは存じませんが、

 作家の二葉亭四迷にしても、夢野久作にしても、わざわざ自分にマイナスイメージの筆名を付けています。そこで何となく、

 「知恵袋」をみたら、九州に『山川どんく』というのがあって、親が山へ行けと云うと川へ行き、川へ行けというと、山へ行く、と。つまり、人の反対ばかりするからそいつは、天邪鬼だ、と。どんくって、パン屋のことかと思ったら、カエルのことなんすてねえ。えへっ、勉強になりやした。しっかし、

 広い世間には、そういう昔話なんかではなくて、現実に天野ジャックさんとか、雨野惹句なんて人がいるかもしれませんねえ。そういえば、

 「ドグラ・マグラ」を書いたのも、夢野久作なんかじゃなくてって、ほんとうは杉山泰道さんだったし。

 しっかし、くたばってしめえ、と親にいわれて、それを筆名にするなんぞは、ほんとうにカッコいいですねえ。なかなか真似のできる紋じゃあねえですよ。

 あっしなんぞも、何を隠そう。最初は、木枯し紋次郎にしようと思ってあるひとに相談すると、「何を云ってるんだ。図々しいヤツだ。おめえなんざあ、唐辛子で十分だ」とひどく叱られまして…。かくなったる次第。(-_-;)

 全国の天邪鬼大集合ではありませんが、青森がじょっぱりで、高知がいごっそう、佐賀がいひゅうもんで、熊本が肥後もっこす、これだと日本全国みんな、天邪鬼の親戚のようですね。(^O^)/
 


[No.9606] Re:  「山と云えば川」 投稿者:夏子  投稿日:2016/08/15(Mon) 00:39
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紋次郎さん、こんばんは。

> 夏子さん、あっしが、あんなヒドイこと、云った紋だから、てえへんお怒りになって、あの後すぐ、天の磐戸かなんぞにお入りになったかと、陰ながら案じておりやしたが、ただ、めえにち暑い日がつづくので、どちらかへ避暑にお出かけになっただけだったんでやんすねえ。えがった、えがった。

うーん、意味分かんないや(^^ゞ 紋次郎さんがひどいことを書かれた? で、私が
大変怒っている?? 何のこっちゃ・・・・

>ところで、夏子さんの故郷を、あっしは存じませんが、

私の故郷は、鳥取県西部、いわゆる雲伯方言と言われる、中国地方の鬼っ子的方言
地域でして、そのせいか方言に関心が強いんです。ついでに言えば、この長い人生の
ほとんどを中国地方ばかりで過ごしています。

>  作家の二葉亭四迷にしても、夢野久作にしても、わざわざ自分にマイナスイメージの筆名を付けています。そこで何となく、

あ、そうかそうか、二葉亭四迷は「くたばってしまえ」が由来でしたね(^^ゞ
夢野久作のどこがマイナスイメージなんでしょ??

>  「ドグラ・マグラ」を書いたのも、夢野久作なんかじゃなくてって、ほんとうは杉山泰道さんだったし。

それって、夢野久作さんと杉山泰道さんって、別人?それとも単なる別名?
もし、別人とすれば、昨日、面白いテレビを見ましたよ。
アップルは、スティーブン・ジョブスの功績ばかりが知られているが、実は彼には
技術的な才能はなく、元、コンビで仕事をしていたウォズアニックさんという天才
技術者が作ったものだったそうです。

ただ、ジョブズには、こういうものがあれば絶対売れる、という、これまた天才と言っても
いい閃きがあったそうですから、この2人のコンビがあってこそのアップルだったようです。

昨日のテレビによると、人間的にはかなり問題のあったジョブズさんに比べて、
ウォズさんってほんとにいい人だったみたい。何かを作った時、ジョブズはウォズに
成功報酬として、発注元から700ドル貰ったからと、半分の350ドルを渡した
そうです。それから何年も経って、ウォズは偶然会った発注元の人物から、ジョブズが
貰った金額は5000ドルだったことを聞き、さすがに愕然としますが、彼は僕の親友だ、と
変わらず協力したと言いますから、泣けるじゃありませんか。

>  あっしなんぞも、何を隠そう。最初は、木枯し紋次郎にしようと思ってあるひとに相談すると、「何を云ってるんだ。図々しいヤツだ。おめえなんざあ、唐辛子で十分だ」とひどく叱られまして…。かくなったる次第。(-_-;)

ウンウン、これで、もう一つ、紋次郎さんにぜひ教えて上げねば、と思いながら忘れて
いたことを思い出しました(^^ゞ

ラジオで、聴取者から募集した川柳をやっていたのですが、中で「出がらし紋次郎」さんの
投句もありました(^o^)/

お題と言うのかテーマはどうも「夏休み」「怠ける」みたいで「出がらし」さんの作品は
「群馬には海水浴場一つもねえ」でした(^^ゞ

別の人のには「明日やる明後日にはやるいつかやる」と言うのがあって、まるで私の
遅々として進まぬ終活みたいと苦笑い(^^ゞ いつかは明日来るかもしれないのにねぇ・・・・

>  全国の天邪鬼大集合ではありませんが、青森がじょっぱりで、高知がいごっそう、佐賀がいひゅうもんで、熊本が肥後もっこす、これだと日本全国みんな、天邪鬼の親戚のようですね。(^O^)/

広島県では「いちがい」と言うかな? 強情者のことです。これも天邪鬼の親戚?ヽ(^o^)丿
夏子  


[No.9608] Re:  「山と云えば川」 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/08/15(Mon) 12:18
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 夏子さん、お久です。ところで、

夢野久作というのは最初、あっしも夢があって、いいじゃないかと思ったんですがウィッキーによると、作品を読んだ後、父親の茂丸が、こりゃあ、いうなら夢野久作が書いたような小説だな、というようなことを云った。これは、どう考えても、マイナス評価だ、と思ったので。

 夏子さんはどう思いますか。さすが親父だ。俺の書きものを絶賛してくれた、といって涙を流して大喜びするでしょうか。

 あっしなら、バカにされた、軽く見られていると思って、大いに憤慨するでしょうね。もし、逆に茂丸さんが作品の出来栄えに感心したのなら、たぶん「何だって!ホントにこれをお前が書いたのか。ウ、ウソだろ。しっかし、ウソにしても、こりゃあスゴイ。た、大した紋だ!」とかいって、すぐさま、その作品たらいう紋を、神棚に飾るでしょうね。(^^♪

 それから、出がらし紋次郎というハンドルは、もう10年以上前、唐辛子紋次郎のヴァージョンとして、あっしがいくつか作って、メロウのボード上にアップしたものの一つです。←如何にも古い。(^^♪オワスレカナ。


[No.9619] Re:  「山と云えば川」 投稿者:男爵  投稿日:2016/08/17(Wed) 05:42
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唐辛子紋次郎さん、 夏子さん

> 「知恵袋」をみたら、九州に『山川どんく』というのがあって、親が山へ行けと云うと川へ行き、川へ行けというと、山へ行く、と。
> つまり、人の反対ばかりするからそいつは、天邪鬼だ、と。
> どんくって、パン屋のことかと思ったら、カエルのことなんすてねえ。

昔話を思い出しました。
いつも親の反対ばかりするから、わざと反対のことを遺言した親の話。 ところが、そのときだけ反対せず親の言うとおりにした。
父の遺言に従い、川淵に埋めたという「鳶(とんび)不孝」と呼ばれる昔話

> 作家の二葉亭四迷にしても、夢野久作にしても、わざわざ自分にマイナスイメージの筆名を付けています。

> 「ドグラ・マグラ」を書いたのも、夢野久作なんかじゃなくてって、ほんとうは杉山泰道さんだったし。

夢野久作(明治22年 - 昭和11年)、探偵小説家、幻想文学作家
名前は聞いたことがあるが,作品はまだ読んでいません。

彼の幼名は直樹、それが出家して杉山泰道(すぎやま やすみち)と改名した。
おかげで勉強になりました。

「夢野久作」のペンネームは、彼の作品を読んだ父・杉山茂丸が、「夢の久作の書いたごたる小説じゃねー」と評したことから、それをそのまま筆名としたという。
 「夢の久作」とは、九州地方の方言で、「夢想家、夢ばかり見る変人」という意味。
  (まるで夢みたいな小説、ねぼけて書いた小説?) (ちゃんとしたものを書きなさい)

それではということで
図書館から夢野久作の小説を借りてきて読んでいます。
https://www.library.pref.osaka.jp/licsxp-opac/WOpacMsgNewListToTifTilDetailAction.do?&tilcod=10000001298022
(違う図書館ですが、本は同じ本)

そうですね。
横溝正史なんかは、夢野久作の影響を受けたみたい。
似たような印象の作品を書いたのではないかと思いました。


 夢野久作 ドグラ・マグラ - 青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2093_28841.html  


[No.9650] 久作・抜作 投稿者:夏子  投稿日:2016/08/23(Tue) 11:09
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男爵さん、紋次郎さん、こんにちは。

相変わらずのカメレスですみません<(_ _)>

> 彼の幼名は直樹、それが出家して杉山泰道(すぎやま やすみち)と改名した。
> おかげで勉強になりました。
>
> 「夢野久作」のペンネームは、彼の作品を読んだ父・杉山茂丸が、「夢の久作の書いたごたる小説じゃねー」と評したことから、それをそのまま筆名としたという。
>  「夢の久作」とは、九州地方の方言で、「夢想家、夢ばかり見る変人」という意味。
>   (まるで夢みたいな小説、ねぼけて書いた小説?) (ちゃんとしたものを書きなさい)

「夢の久作」の意味が、お二人のおかげでよく分かりました(^o^)/

夢の久作というのは、ネットで検索したところ、かなり昔に滅びた九州方言のようで
80歳のおじいさんでも聞いたことがない、と言われているとか。

でも、私は、この「久作」に刺激されましたよ(^^ゞ
そう言えば、うちの方で、どんくさいと言うか、間の抜けた人のことを「ぬけさく(抜作)」
ということもあったな、と思い出しました。

辞書を引くと、この「抜作」はちゃんと載っていました。方言ではないらしい。
皆さんも聞かれたことがありませんか?

そう思うと「田吾作」などという差別語もあって、○○作、というのは、蔑称として
よく使われていたのではないでしょうか?

ボケ作というのも聞いたことがあったような気がするし・・・・ほかにもあったかも
しれない。

面白かったです。また別の「作」に出あったらリストアップしておこうっと(^o^)/
ありがとうございました>お二人様
夏子


[No.9655] Re: 久作・抜作 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/08/23(Tue) 22:08
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  夏子さん、みなさん、こんばんは。

 初めに申し上げますが、田吾作さんは、メロウにおられまっせ。名簿をドーゾ。


 抜け作は子供の頃、父からよく云われました。(*_*; え〜、

  同じ作がついても、贋作、偽作、盗作、凶作、愚作などは困ります。ま、駄作、不作もまずい。〇〇は六十年の不作なんてことを云いますからな。傑作、力作、豊作なんぞは最高。紋題作もいいか。凡作は頂けませんね。


 サブちゃんの与作、ヘイヘイホーは大ヒットしたから、上位に入りそう。

映画監督の十三の父親は、伊丹万作で、豊年満作の満作じゃなかったんすね。
 
いたずら電話で有名な狐狸庵先生こと、遠藤周作も、習作や秀作ではなかった。

下らんことをここまでだらだら書いてきましたけれど、これって一応自作でっせ。それから、旧作でなく、新作でもあります。


[No.9667] Re: 久作・抜作 投稿者:夏子  投稿日:2016/08/25(Thu) 12:17
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紋次郎さん、みなさん、こんにちは。
毎日毎日鉄板の上で焼かれているようで嫌になっちゃってます(ー_ー)!!
参った参った・・・

>  初めに申し上げますが、田吾作さんは、メロウにおられまっせ。名簿をドーゾ。

たしかに田吾作さんはいらっしゃいますね。

でもね、他人のことを言う場合は蔑称となっても、自分自身について言うのは
違うと思うんですね。へりくだっているとかね。

「この田舎者が!」とののしるのと「なにぶんにも私は田舎者でして」というのは
違うようにね。

>  抜け作は子供の頃、父からよく云われました。(*_*; え〜、

まさか・・・(^^ゞ いい子だいい子だ、と褒められるばっかりの自慢の息子だったのでは?(^o^)/

>   同じ作がついても、贋作、偽作、盗作、凶作、愚作などは困ります。ま、駄作、不作もまずい。〇〇は六十年の不作なんてことを云いますからな。傑作、力作、豊作なんぞは最高。紋題作もいいか。凡作は頂けませんね。
>
>
>  サブちゃんの与作、ヘイヘイホーは大ヒットしたから、上位に入りそう。
>
> 映画監督の十三の父親は、伊丹万作で、豊年満作の満作じゃなかったんすね。
>  
> いたずら電話で有名な狐狸庵先生こと、遠藤周作も、習作や秀作ではなかった。

いやはや、よくそんなに作の字の付く言葉が集められましたね。ってことは、良くも
悪くも熟語としては非常によく使われる字ってことですね。
夏子


[No.9656] 夢野久作 ドグラ・マグラ 投稿者:男爵  投稿日:2016/08/24(Wed) 10:43
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夢野久作 ドグラ・マグラ
画像サイズ: 996×391 (47kB)
唐辛子紋次郎さん、夏子さん、みなさん  こんにちは


 夢野久作 ドグラ・マグラ - 青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2093_28841.html  

ざっと読んでみました。
20分くらいの斜め読み。

そこでのいちおうのコメントです。

誰かが書いていましたが
人間は母親の胎内で生物の進化の過程を高速でたどっていくというのは、わかりますが
人間の先祖の記憶を継承するという点は違うのではないかと思います。

かのドイツの生物学者ヘッケルが指摘していたように
人間の胎児にはエラやシッポが一時的にはえて、やがて退化してなくなるのです。
 哺乳類の胎児は、両生類や爬虫類や鳥類の胎児と似たところが多いです。

  個体発生は系統発生を繰り返す。

しかし、人間が祖父母や両親の記憶を継承できたら、いろいろ良いことや悪いことがありそうです。

金田一京助の学問業績やすばらしい体験や記憶が、息子や孫に伝えられたら
子孫は学者としては楽でしょうね。  でも、知識があふれ出す。新しい知識が入っていかない?

山本有三が「波」に書いているように
我々は過ちを繰り返すものです。
親が失敗したことを、子どもまたゼロクリアの状態からはじめるから
親の反省とか学習したことは、子どもの脳には残らないのです。
子どもは白紙の状態からはじまる。  だから、親と同じ間違いをする。
 砂に書いた文字は波によって消される。 文字は残らない。


[No.9668] Re: 夢野久作 ドグラ・マグラ 投稿者:男爵  投稿日:2016/08/25(Thu) 13:16
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唐辛子紋次郎さん、夏子さん、みなさん  こんにちは

>  夢野久作 ドグラ・マグラ - 青空文庫
> http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2093_28841.html  

> ざっと読んでみました。
> 20分くらいの斜め読み。

> そこでのいちおうのコメントです。

人間の意識というものは一種の錯覚もあります。
妄想というものもあると思います。

真実というものがあって、それとは別のことを人間が考えていると
その人にとっては真実は別のものとなります。

たとえばイリュージョン (奇術)
  奇術のジャンルで、大掛かりな仕掛けを用いたもの。

たねもしかけもあるが、その真実を知らないから楽しい。

このドグラ・マグラはどこまでが主人公の妄想で、どこまでが真実かはわかりません。
 推理小説によっては最後に謎をときあかして真実を読者に知らせるものもありますが、このドグラ・マグラはそうではありません。

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」では
無人島に集められた人たちが、一人ずつ殺されたりしていなくなっていき
とうとう最後に誰もいなくなってしまう。
 不思議 不思議  しかし、瓶の中に入れた手紙によって犯人は誰で、どうやって全員が死んでしまったかという説明がされます。 これを読んで読者は納得、了解。

仏教では唯識論というものがあります。
それに似たもので、西洋哲学では唯物論と唯心論。

あの養老先生なら唯脳論ですね。

つまり真実は人間の脳の中にある。
その人が死んでしまえば、もはや真実はない。 少なくともその人にとっては知覚も認識もできないので、その人にとっては何もなくなる。(魂があるじゃないかという人は養老先生と対決してください)

たとえば、花が咲いている。
でも、目の見えない人には、その花はないに等しい。
いや、何らかの機械的な刺激を感じるセンサーをもってきて、そのセンサーから脳細胞に刺激を与えたら、見えるようなもの。
 という説明では、養老先生はしたりという顔で、だから刺激をキャッチした脳があればこそ、つまり唯脳論なのですと言うでしょう。 (脳がなければ、すべてなし)

我々が目で見て、手で触って、においをかいで等、感覚や認識の作用で
外界を理解するとき
我々のそういう機能が失われたら、当人にとって外界はないのも同然。
  でも、外界はちゃあんと存在する。 他の人がしっかり認識していれば、その外界は認識されるから存在する。

等などと考えていくとわからなくなる。 どうもすみません。
昔から哲学者のテーマだったのでしょう。


作者は息子に ドグラ・マグラを読ませて感想を求めたところ
父のいわんとするところはポイントをおさえていたそうです。
しかし、「この阿呆陀羅経は長すぎるよ」と言ったとか。

私も、チャカポコチャカポコは長すぎと思います。
せいぜい、元の文章の1〜3割にしたらいいと思いました。

それにしても、こんな本を自費出版で出したというのは...
売れなくても後世に残るという自信があったのか
その費用くらいはいつでも出せたよという財産もちなのか
まあ、出版社でもこんな本を出すことには賛成しない可能性が高かったでしょうね。

   ○   ○   ○

ところで自分と自分のまわりの世界をどう認識しているかという点から考えると
うつ病(的な傾向)の人は、事態を悪い方に悪い方に考える傾向があります。
 まあそういうくせになっているのでしょう。(それはそれで危機に対応する姿勢でもあるからいいこともある。転ばぬ先の杖)

うつ病には薬だとばかり薬物治療をする方法もありますが
認知行動療法(認知療法ともいいます)という方法も最近注目されています。

これは事態を悪い方に考えるくせの人に対して
ちょっと待った、本当はそう悪くはないんだよ。
いいこともあるじゃない、世の中は悪いことばかりではない、次には良いことも起きるんだと考え方の悪いスパイラルを直して
積極的に良いスパイラルに変えていこうとする治療法です。

宗教などもその一種の対処法かもしれません。 神や佛が護ってくれる。

人間は心の持ち方で気持ちも明るくなる。
良いことが起きる、良いことが起きるといつも念じていると本当にそうなるそうです。 (自分もうつで悩んだ精神科医が今は元気になり、本に書いています)

ということで、心の働きは複雑なもの。
せっかくの人生なのだから、前向きに生きたいものです。


[No.9672] ゴジラ特撮 投稿者:男爵  投稿日:2016/08/27(Sat) 07:52
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唐辛子紋次郎さん、夏子さん、みなさん  こんにちは

> 人間の意識というものは一種の錯覚もあります。
> 妄想というものもあると思います。
>
> 真実というものがあって、それとは別のことを人間が考えていると
> その人にとっては真実は別のものとなります。
>
> たとえばイリュージョン (奇術)
>   奇術のジャンルで、大掛かりな仕掛けを用いたもの。
>
> たねもしかけもあるが、その真実を知らないから楽しい。


特撮は「うそ」が鍵
http://www.minyu-net.com/news/t-dna/FM20160826-103782.php

こういうことは他にもたくさんありそうです。