奥様方が自分の夫のことを「旦那」といったり、よそ様の奥様が「おたくの旦那さまは」といったりして、要は「旦那」=「亭主」のような感じで使われている。
少しくだけたところでは、2号さんも「うちの旦那は」というようだ。
この語源をたどると、サンスクリット語の「ダーナ」が、仏教とともに我が国に 伝えられたのである。
サンスクリットの「ダーナ」は、信者が僧侶に渡すお金のことで、まず中国で 「旦那」と音訳された。
僧侶に渡すお金でも、寺院の改築や増築のために渡す多額のお金を「旦那」といい、 通常渡す少額のお金は「お布施」と言って区別した。
だから、みなさんが「旦那」と呼ばれたいなら、然るべき女性に多額のお金を 渡さなければならない。
そうしなければ「お布施」と呼ばれても、文句は言えないのだ。(ーー゛)
「漢字なるほど雑学辞典」 日本博学倶楽部編 PHP文庫
多摩のけん
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