奈良の大仏殿は世界最古の木造建築です。その屋根には、重さ40kgの瓦が16万4千枚のせられています。それを礎石の上の直径3mの通し柱36本で支えています。大きな地震がくれば、当然建物は揺れますが、建物が27度以上傾いたら、傾いた方の瓦が落ちるように造られています。すると、傾いた側は軽くなり、瓦が残っている方の重みで、建物は元にもどるのです。 「雑学子どもにウケる たのしい日本」 坪内忠太 新講社 多摩のけん