モンゴメリー:赤毛のアン
カナダのプリンスエドワード島で育ったモンゴメリーは 赤ん坊の時に母が病死し、祖父母のもとで育てられた。
当時まだ女性は、家庭婦人として家族の世話をすることが主な役割と考えられていた。 したがって、女性が仕事をしたり自分の意見を述べたりすることは、カナダの 辺境のようなプリンスエドワード島ではなおさら目立った存在であったろう。
大学教育まで受けた作者は、知的に生きることをめざし 積極的に新聞社や出版社に原稿を送って、やがて作家として世界的に認められる。
彼女の遅い結婚で得られた家庭生活において、楽しいことや苦しいことを体験しな がら、赤毛のアンを出版社の依頼で書き続けたという。 売れ行きが良いため出版社はシリーズを続けることを要求した。
赤毛のアンの続編を読むと、どこかマンネリで、作者の意欲があまり感じられない。 それは出版社と読者のサービスに作者が義務感だけで書いたかららしい。
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