画像サイズ: 848×640 (77kB) | 友人のために ひとはだぬいだアントニオは 簡単に金を返すことができるつもりだったが 彼の商船は難破し財産を失ってしまう。
シャイロックは、自分の強欲な商売を邪魔されて恨みを募らせていたアントーニオに復讐できる機会を得たこと事を喜ぶ。
「肉は切り取っても良いが、血を流してはいけない」なんて 契約書のどこにも書いていない。 肉を切り取るとき、血のことは書いていないのだから そのことを言い出してストップさせるのは シャイロックの営業妨害をするつもりなのか。
当時からユダヤ人は嫌われていた。 イギリスでもフランスでも。
ヨーロッパの文献に詳しかったシェイクスピアが デンマークやイタリアのことに詳しくて 「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」や「ヴェニスの商人」などを 書くことができたことを、単純に誉めればよいだろうか。
さてそのベニスつまりヴェネツィアの歴史だが ヴェネツィア共和国は東ローマ帝国分割で莫大な利益を獲得し、政治的にも地中海地域でヨーロッパ最大の勢力をほこるようになった。
ヴェネツィアのマルコ・ポーロが黒海北岸から中央アジアを経て元へ向かったのも その商人国家の運命を背負ってであろう。
15世紀半ばのオスマン帝国の進出により、ヴェネツィアの海外領土が少しずつ奪われていき、最盛期は終わりを告げた。
1497〜98年にポルトガルの航海者ヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰をまわるインド航路を発見したため、大航海時代をむかえ 貿易の舞台はアドリア海から大西洋や太平洋に移り、ヴェネツィアの貿易に対する影響力は低下、衰退は加速された。 これに対してヴェネツィアはガラスやレースなどの工芸品を作ることで対処した。
1797年、ヴェネツィア共和国はナポレオンに侵略され、ついに崩壊した。 |