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[No.290] ベニスの商人 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/28(Mon) 17:08
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ベニスの商人
画像サイズ: 848×640 (77kB)
友人のために
ひとはだぬいだアントニオは
簡単に金を返すことができるつもりだったが
彼の商船は難破し財産を失ってしまう。

シャイロックは、自分の強欲な商売を邪魔されて恨みを募らせていたアントーニオに復讐できる機会を得たこと事を喜ぶ。

「肉は切り取っても良いが、血を流してはいけない」なんて
契約書のどこにも書いていない。
肉を切り取るとき、血のことは書いていないのだから
そのことを言い出してストップさせるのは
シャイロックの営業妨害をするつもりなのか。

当時からユダヤ人は嫌われていた。
イギリスでもフランスでも。

ヨーロッパの文献に詳しかったシェイクスピアが
デンマークやイタリアのことに詳しくて
「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」や「ヴェニスの商人」などを
書くことができたことを、単純に誉めればよいだろうか。

さてそのベニスつまりヴェネツィアの歴史だが
ヴェネツィア共和国は東ローマ帝国分割で莫大な利益を獲得し、政治的にも地中海地域でヨーロッパ最大の勢力をほこるようになった。

ヴェネツィアのマルコ・ポーロが黒海北岸から中央アジアを経て元へ向かったのも
その商人国家の運命を背負ってであろう。

15世紀半ばのオスマン帝国の進出により、ヴェネツィアの海外領土が少しずつ奪われていき、最盛期は終わりを告げた。

1497〜98年にポルトガルの航海者ヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰をまわるインド航路を発見したため、大航海時代をむかえ
貿易の舞台はアドリア海から大西洋や太平洋に移り、ヴェネツィアの貿易に対する影響力は低下、衰退は加速された。
これに対してヴェネツィアはガラスやレースなどの工芸品を作ることで対処した。

1797年、ヴェネツィア共和国はナポレオンに侵略され、ついに崩壊した。


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