[No.91]
セロひきのゴーシュ
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/12(Sat) 19:46
[関連記事] |
セロひきのゴーシュ
は宮沢賢治の童話。
どうも噂では
賢治もセロを弾いたけれど、ゴーシュのように下手だったらしい。
ゴーシュはフランス語で「ゆがんだ」とか「下手な」という意味だ。
(ゴーシュはgauche。元来「左」という意味)
下手でも楽長から叱られても、ゴーシュは一生懸命練習する。
睡眠時間をけずってまでセロの練習をするしかなかった。
そして応援か冷やかしか、毎晩のように動物たちが練習の時やってくる。
自分なら血を吐いても叫ぶと言ったカッコウから、
正確な音階と練習の必要さを学ぶ。
子ダヌキからリズムの勉強をおそわるし、二番目の糸を弾くとき遅れることを
指摘される。
毎晩やってくる動物たちにじゃまされたりしながら、少しずつ上達していった。
そして、演奏会の後に楽長からほめられる。
人間何ごとも一生懸命やれば、それなりの成果を上げることができるのだ。