[No.181]
「柳多留名句選」
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投稿日:2011/11/22(Tue) 11:26
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「私が読んだ」というとチョットおおげさになるが、あっしが眺めた本といえば許されるかも。というのは、マジメに読んだのでなく、暇つぶしにパラパラやって気に入ったのがあれば、鉛筆でしるしをつけたからである。
それは「柳多留名句選」で、いまみるとこんなところにしるしをつけていた。
あゝも似るものかと綱は悔しがり
又文かそこらへ置けと光る君
五右衛門は生煮への時一首よみ
手のこんだ化物の出る紫宸殿
神代にもだます工面は酒が入
形見分已後は音信不通なり
袋ごとやると泣きやむげびたがき
江戸者の生まれそこない金をため
わーお、いずれも甲乙つけがたい秀句ぞろいである。