日本民族の夏の大移動、お盆が近くなってきましたね。
昭和のいつごろくらいまでだったか、お盆の風習として、ご先祖様にお供えした数々の ものを舟に載せて、海や川に流したものですよね。灯篭流しもありました。
木やわらで作った立派な舟に、ナスやキュウリで作った馬とか牛とか、ごちそうとか、 お菓子とか、あれは何という名だったか色とりどりの麩のおせんべいみたいなのを つないで仏壇の横にぶら下げた飾りなどを、満載して流しに行きました。
途中で、よその舟とぶつかったり、何かに引っかかったりしないよう祈りながら 見送ったものです。
それが、海を汚すという理由から、中止になって、わが郷里では、地域のお寺の境内に 持っていくようになりました。お坊さんが、お経を上げられた後、それらのお供えは 市のごみ収集車が収集してまわる、という、はなはだ現実的で、興ざめな行事になって しまいましたが(^^ゞ
そうなると、立派な舟はもったいないと思うのでしょう、お菓子の空き箱か何かに お供えが盛られていました。
灯篭流しは、まだ行われているところもありそうですが、あれもきっと流しっぱなしには 出来ず、どこか、人の目に触れにくい辺りで、回収しているだろうと思われます。
今の我が家などは、菩提寺も遠方にあることで、精霊流しどころか、ご用が済んだら、 普段のゴミ捨て場行きです(^^ゞ
皆さんのお住まいの辺りで、まだ昔ながらの風習が残っているところはありますか? 夏子
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